HUB付きHDDケースとOTG対応データ転送機能付きHUB

hdd and hub
Amazonで電子機器、PC周辺機器を扱っているメーカー(ブランド)のなかでも、ちょっと特色のある製品を作っている知る人ぞ知るブランドに、「Inateck」があります。

シンプルなHDDケースが有名で、レビュー数がものすごく多く、しかも評価も高い。
MacやiPad、Kindleの保護ケースも有名ですね。

そんなInateckから、一風変わったアイデア商品が発売されたので、使ってみました。

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USBハブ付きの便利なHDDケース Inateck「FE2007」

inateck hdd002

一見ただのHDDケースですが、よく見ると、少しだけ横に長いんです。

で、その端部はどうなっているかというと、USBハブになっています。

inateck hdd011

というわけで、まずはこのHDDについてご紹介します。

ディスクの装着はマジ簡単

inateck hdd001

まずはHDDを準備。
ちょうどHDDが足りなくなってきたので、HGSTの7200rpmにしてみました(1TB)

inateck hdd003

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inateck hdd007

SATA接続のHDD(もちろんSSDでも可)なら、ケースのフタをスッと開けて、さっと挿して、カチャッとフタをすれば完了。
装着に悩む人はいそうもありません。

付属のケーブルはやや長く、やや固い

inateck hdd002

ケーブルの長さは60センチほどあり、ちょっと長い印象。
USBハブとして使うことも考えると、デスク上に出ているような設置が便利ですから、ケーブル長は30センチくらいでも良かったですね。
まあ、大は小を兼ねるってことで、不満はありませんが。

例によって、USB3.0用のケーブルは太めで、柔軟性があまり無いので、取り回しには苦労させられます。

ディスクの電源オンオフが可能

inateck hdd007

USBバスパワー駆動のHDDは、電源の入っているPCに接続すれば電源オン、抜けばオフです、普通は。

でもこのHDDケースは、HDDの電源をスイッチで管理できます。
ハブとしてだけ使いたいときに、スイッチを切っておくことで、少しでもHDDの消耗を減らすことが出来るわけです。

この手のHDDケースでスイッチ付きは珍しいのではないでしょうか。

ベンチマーク結果は至って良好

一応、ベンチマーク測定もやってみました。
私はこういうの、全然気にしないんですが、データを重要視する方も多いでしょうから、参考になれば。

▼HDDのベンチマーク結果
inateck hdd013
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CrystalDiskMark 4.0.2 x64 (C) 2007-2015 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 149.334 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 103.864 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 1.334 MB/s [ 325.7 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 1.287 MB/s [ 314.2 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 149.340 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 145.098 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.626 MB/s [ 152.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 1.208 MB/s [ 294.9 IOPS]

Test : 1024 MiB [J: 7.8% (72.8/931.4 GiB)] (x3)
Date : 2015/05/04 22:20:36
OS : Windows 8.1 [6.3 Build 9600] (x64)

▼USBハブのベンチマーク測定(最初がPC直挿しのSDカード。2番めがUSBハブ経由の場合)
inateck hdd015
SDカード(Class10) PC直挿し
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CrystalDiskMark 4.0.2 x64 (C) 2007-2015 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 19.608 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 10.406 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 6.341 MB/s [ 1548.1 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 0.805 MB/s [ 196.5 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 19.922 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 10.066 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.087 MB/s [ 1241.9 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.205 MB/s [ 50.0 IOPS]

Test : 1024 MiB [E: 57.1% (8.5/14.9 GiB)] (x3)
Date : 2015/05/04 22:29:44
OS : Windows 8.1 [6.3 Build 9600] (x64)

inateck hdd014
SDカード(Class10) ハブ経由
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CrystalDiskMark 4.0.2 x64 (C) 2007-2015 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 19.581 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 10.510 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 6.392 MB/s [ 1560.5 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 1.370 MB/s [ 334.5 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 19.924 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 10.066 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.193 MB/s [ 1267.8 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.207 MB/s [ 50.5 IOPS]

Test : 1024 MiB [E: 57.1% (8.5/14.9 GiB)] (x3)
Date : 2015/05/04 22:39:09
OS : Windows 8.1 [6.3 Build 9600] (x64)

データを見る限りでは、このHDDケースのUSBハブを経由してもほとんど転送速度に差はありませんでした。
さすがUSB3.0対応といったところでしょう。

1台でHDDケースとUSBハブの2役をこなす便利グッズとして、机上の省スペース化に貢献してくれそうです。

Inateck 2.5インチ HDD外付けケース+USB3.0ハブ一体型 USB 3.0接続 9.5mm 7mm 2.5″ SATA HDD SSDに対応、着脱は工具不要 3ポートUSB 3.0 ハブ macbook/surface proに対応
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OTG対応のUSBハブ Inateck「HB4009」、ハブだけでなくPC間のデータ転送も出来る

inateck hub5004

こちらもパッと見、普通のUSBハブですが、先端にあるポートはタダのUSBポートではなく、「M-port」と呼ばれる特殊な端子です。

もちろん、USBハブとしてもUSB3.0対応なので高速転送が出来ますが、「M-port」を利用すると各種デバイス間でのデータのやり取りが劇的に簡単になるというのです。
さっそく、見てみましょう。

高性能なのに、色が超地味

inateck hub00001

写真からもわかるように、高性能かつ画期的な仕組みを取り入れているというのに、色・デザインがメチャクチャ地味です。
15年くらい前のプリンターに付属していたUSBケーブルのような、そんな色合いです。

もっとAppleデバイスのように、きらびやかなデザインにして、最先端なオーラを醸し出してもいいと思いますけどね。
とはいうものの、見た目じゃわからない、脱いだらスゴイんです、系のデバイスということです。

ちなみに、箱には日本語マニュアルは入っていませんが、メーカーから直接メールでもらうことが出来ました。
(写真で、USBハブの下に置いてあるのが、それを印刷したものです)
データのやり取りに使うソフトは、いじっているうちにわかりそうなデザインですが、最初から日本語で概略がわかるほうがありがたいですからね。

PC同士を直接つないでデータ転送できる

inateck hub002

inateck hub003

早速2台のPCをつないでみました。
方やwin8.1、もう一方はwin vistaです。

このハブを接続すると、ハブの部分に何も挿していなくてもドライブが2つ認識されます。
そのうちの、CDドライブとして認識されるドライブに、データ転送ユーティリティーが入っているので実行すると、データ転送が出来るようになります。

inateck hub001

スクショを撮るのがめんどかったので、まさかの画面をカメラ撮影です。

「Mac KM Link」というユーティリティーがインストールされ、タスクバーに収まります。
そこから、「GO!Bridge」を立ち上げると、データの転送が可能になります。
(この時点で2台のPCがハブを経由してつながり、両方のPCに「Mac KM Link」がインストールされている必要があります。)

inateck hub008

inateck hub009

「Mac KM Link」はそれぞれのPCから起動でき、相手側のフォルダ、ファイルがエクスプローラー形式で見えるようになり、コピペしたり削除したり、操作できるようになるというわけです。

USBメモリやSDカードにデータを移し、別のPCへ、という作業が簡略化されるわけです。

また、今ではクラウドストレージが数G程度なら無料で使えるのが当たり前。
巨大なデータでなければ、ネット環境があれば簡単にやりとりできますが、セキュリティ上の問題や、いまいち信用できず心配だという方にとっても、こういった物理的接続によるデータ転送は、精神衛生上よろしいのではないでしょうか。

1つのマウスを2台のPCで使う

inateck hub003

「Mac KM Link」の設定画面で、ハブに繋いだマウスやキーボードの切り替えを設定できます。
これは、両方のPCでデータのやり取りをいじる際に、マウスやキーボードをそれぞれに接続していると、多くの作業をしているうちに繋がっていないマウスを操作してしまったり、かなりイライラします。

そこで、ハブ経由でどちらのPCででも動くように制御してくれるという、なかなかうれしい機能が付いているんです。

inateck hub012

なかなか気が利いているではありませんか。

OTG対応のスマホとも連携が可能です

OTGとは「On the Go」の略でして、通常アンドロイドスマホは、PCを経由するのを前提にデータのやり取りが出来たりしますが、対応機器を使えばPC無しでUSBメモリが使えたり、マウスやキーボードを利用できるというもの。
詳しくはググって欲しいんですが、いわゆる便利機能です。

で、私が持っている格安スマホは当然OTGには対応していないのですが、念のため繋いでみました。

inateck hub005

当然、マウスが使えることはありませんでした(泣)

でも「M-port」じゃなくて、ハブの部分に繋いだら当たり前ですが、ドライブとして認識しました。
つまり、PCを経由してなら、使えるわけです(くどい)

いわゆるハイスペックスマホ(アクオスフォン、ソニーエクスペリアシリーズ、サムスンギャラクシーシリーズ)であれば、OTGの恩恵をガッツリ享受できるので、これらのデバイスをお持ちの方にとっては、便利度が激増するというわけです。

ベンチマーク結果も良好です

▼Inateck「HB4009」経由のSDカードベンチマーク(Class10)
inateck hub010
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CrystalDiskMark 4.0.2 x64 (C) 2007-2015 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 19.710 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 11.008 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 6.378 MB/s [ 1557.1 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 0.864 MB/s [ 210.9 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 19.923 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 10.067 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.154 MB/s [ 1258.3 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.207 MB/s [ 50.5 IOPS]

Test : 1024 MiB [G: 57.1% (8.5/14.9 GiB)] (x3)
Date : 2015/05/04 22:53:39
OS : Windows 8.1 [6.3 Build 9600] (x64)
INA HB4009/Win8.1

▼SDカード(Class10)PC直挿し
inateck hdd015
———————————————————————–
CrystalDiskMark 4.0.2 x64 (C) 2007-2015 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes

Sequential Read (Q= 32,T= 1) : 19.608 MB/s
Sequential Write (Q= 32,T= 1) : 10.406 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 32,T= 1) : 6.341 MB/s [ 1548.1 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 32,T= 1) : 0.805 MB/s [ 196.5 IOPS]
Sequential Read (T= 1) : 19.922 MB/s
Sequential Write (T= 1) : 10.066 MB/s
Random Read 4KiB (Q= 1,T= 1) : 5.087 MB/s [ 1241.9 IOPS]
Random Write 4KiB (Q= 1,T= 1) : 0.205 MB/s [ 50.0 IOPS]

Test : 1024 MiB [E: 57.1% (8.5/14.9 GiB)] (x3)
Date : 2015/05/04 22:29:44
OS : Windows 8.1 [6.3 Build 9600] (x64)

あらまあ、ハブを経由したほうが、極わずかですが良いスコアが出てしまいました。
ハブとしての性能も、ロスのないデータ転送を実現していることがわかりました。

複数台のPCやスマホ、タブレットをガシガシ使っている方のデータ転送を、だいぶ楽にしてくれること請け合いなUSBハブでした。

[3-in-1] Inateck 3ポートUSB 3.0ハブ+マジックポート付き、スワップファイル転送インタフェース(キーボードとマウスのスワッピングに対応)、クロスプラットフォームのファイル転送をサポート、OTG機能付き、ドライバ不要
by カエレバ

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