両親にiPad miniを贈ることになったため、無線LANルーターも同時に必要になりました。
その顛末はITに疎い団塊世代の両親にiPadを贈るならminiかAirかに詳しいので、お時間があればご覧頂くこととし、そこで購入した無線LANルーターが余りぱっとせず、結局自宅で利用しているプラネックスの11ac対応無線LANルーターが、性能以上にお値段がお得という、簡単に言うとコスパ最強であることに、改めて気付かされました。
結局親の家用にもプラネックスの11ac対応無線LANルーターを買っておけばよかったという後悔と、1500円をケチると痛い目に遭うということを、少しでも多くの人にお伝えしたいと思います。
PLANEX 無線LANルーター親機 FFP-1200DHPが素晴らしい、これだけの理由
無線LANルーターの性能は、使ってみるまで分からない
親のために購入した無線LANルーターはこちらです。
ELECOMの無線LANルーターWRC-733FEBKです。
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一応11ac正式対応というのと、箱書きの次の文言に大変魅力を感じたのです。
▼これは「電波強そうだな」って思いますよね。
マンション４LDK、もしくは３階建ての住宅も大丈夫とあり、他の製品は２LDKで２階建てというのがほとんどでしたから、これは電波が強力だと思ったわけです。
実際プラネックスの無線LANルーターと比べてみると、大きさもだいぶコンパクトです。
そして、そもそもiPadは11acの電波を受信できませんが、今後も長く使えるだろうということと、値段も安いし、電波も飛びそうだしと、プレゼントするのに大変都合が良い製品であったわけです。
親に渡す前に接続の設定もしておかなければなりませんから、使いもしないエレコムWRC-733FEBKを、自分のipad mini retinaに接続してみました。
設定は至って簡単です。
①モデムと無線LANルーターをケーブルでつなぎ、電源アダプターを挿します。
②パイロットランプがポチポチと点き始めたところでipad mini retinaの設定からwifiを覗くと、無線LANルーターの名前が表示されています。
③無線LANルーターの名前を選び、添付されているパスワードを入力すれば接続完了
プレゼントするiPad miniも、1回接続しておけば、両親の家でも無線LANルーターをモデムにつなげばすぐ使えます。
ここで、せっかくなのでプラネックスFFP-1200DHPとエレコムWRC-733FEBKとで、接続速度に差があるか、実験してみることにしたのですが、これが不幸の始まりでした。
11acの電波を受けられないipad mini retinaなのに、速度差が結構ある
iPad miniもipad mini retinaも、11acの電波を受信することは出来ないので、無線LANルーターの親機がプラネックスFFP-1200DHPであっても、エレコムWRC-733FEBKであっても、速度差は無いはずです。
どちらも11nの伝送最大速度は300Mbpsです。
しかし結論から言うと、プラネックスFFP-1200DHPの方が、断然早かったのです。
実験の結果を表にまとめてみました。
まずはipad mini retinaでの結果から
（回線はau光戸建てタイプ。Rapidnetというサイトで3回計測。2.4Ghz帯下り。無線LANルーターからiPad miniまでの距離は4mで見通し良好）
| プラネックスFFP-1200DHP | エレコムWRC-733FEBK | |
| 1 | 39.3Mbps | 35.9Mbps |
| 2 | 47.6Mbps | 44.7Mbps |
| 3 | 48.5Mbps | 30.3Mbps |
次にiPad miniの測定結果。
| プラネックスFFP-1200DHP | エレコムWRC-733FEBK | |
| 1 | 26.4Mbps | 20.2Mbps |
| 2 | 28.3Mbps | 18.2Mbps |
| 3 | 31.7Mbps | 25.8Mbps |
表を見ていただくとわかるように、同じ2.4Ghz帯で、最高伝送速度は変わらないはずなのに、プラネックスFFP-1200DHPを無線LANルーターとした時のほうが、計測結果は良かったのです。
実際の使用感では、大きく違いがわかるような速度差ではありませんでしたが、エレコムWRC-733FEBKは3階建てでも大丈夫と豪語している割には、大したことない結果となりました。
iPad miniとipad mini retinaとで速度差があるのは、MIMO（マイモ）技術の差だと思います。
MIMO技術についての詳しい情報はググってみると分かります（笑）
プラネックスFFP-1200DHPとエレコムWRC-733FEBKとで、電波の飛びはそんなに違うのか
どうしてエレコムWRC-733FEBKの電波が飛びそうな点に魅力を感じたかというと、両親の家は東西に長く、モデムのある部屋から居間までが遠いのです。
モデムのある部屋から居間の中心部までは、直線距離で11ｍ程あり、さらに奥にダイニングキッチンがあるため、食卓でiPad miniを使おうとするともっと遠くなります。
さらに、モデムのある部屋からLDKまで、書棚、壁が2箇所、襖が1ヶ所の計4ヶ所の「障害」もあります。
（住宅の構造は在来木造です。）
ですから、電波の強さがどうしても必要だったのです。
ただ、結論から言いますと、エレコムWRC-733FEBKだけでは、リビングでギリギリアンテナ1本立つ程度で、ちょっと移動すると接続が切れてしまいます。
同様にして、プラネックスFFP-1200DHPも持参して実験してみたのですが、エレコムWRC-733FEBKと大差なく、リビングでのネット接続はおぼつかない状況でした。
つまり、エレコムWRC-733FEBKの箱書きにある、「4LDKでも3階建でも、どんと来い！」的なキャッチコピーはまったくもって、誇大だと言わざるをえません。
（3階建てOKということは、上下方向には強いのかもしれませんが、それもいまや「あとの祭り」です。）
結局、新たにハイパワータイプの無線LANルーターを買うわけにもいかず、泣く泣く無線LAN中継器を使うことになりましたが、その詳細は別記事（下のリンク）にてご紹介します。
無線LANルーターはコストをかけるべき設備だ！！
無線LANルーターは頻繁に買い替えるものではないので、高性能なものを買うべし
無線LANルーターのキャッチコピーに踊らされるな
プラネックスFFP-1200DHPは性能とコストのバランスが素晴らしかった
ipad mini retinaやiPadでは11acの恩恵を受けられませんが、最新のPCなら11acに対応している製品も多くあり、対応していなくてもUSBメモリーほどの大きさの受信機を利用すれば簡単に活用できます。
私もFFP-1200DHPと共にPLANEX 無線LAN子機 FFP-900Dを購入して、PCの無線LAN環境をパワーアップさせましたが、いままでの倍以上の接続速度が出て、メチャクチャ快適です。
USB3.0に対応していないと効果半減ですから、それだけは気をつける必要があります。
私のPCはwindows Vistaという2流のOSを搭載したオンボロですので、USB3.0もexpress cardを挿して環境を作っています。
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ipad mini retinaに限らず、無線LAN環境をより快適にするためには、無線LANルーターはある程度予算をかけるべきだということを、私が身を持って味わっておきました（笑）
新たに無線LANルーター購入を考えている皆様は、決して私と同じ轍を踏む事の無いよう、懐具合には余裕を持って無線LANルーターをチョイスしていただきたいと思います
無線LANルーターの設置場所からPCやタブレットを使用する場所が遠くなければ、当分の間は最新方式の電波を利用でき、設定も特に難しくないプラネックスのFFP-1200DHPが、お財布にも優しく、大変好ましい選択であると言えます。
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