1つ前の記事、段ボールでジョイスティック!「ジョイ段」を作って遊ぶで段ボールでジョイスティックを作りましたが、満を持して「本題」であるアーケードマシンが完成したのでご紹介します。
段ボールで作ったアーケードマシンなので「段ケード」、心臓部がRaspberry Pi zero(ラズパイゼロ)というフリスクサイズのパソコンなので合わせて「段ケードPi」と呼んでいます。
ネットで検索すると、特に欧米方面のホンマモンの方たちがゲームセンターに置いても恥ずかしくないような、凄まじいクオリティのアーケードマシンを自作していますが、そこはやはり日本人、自宅の広さにも限界があります。
よって、卓上サイズのアーケードマシン(欧米ではバートップ(Bar top)というらしいです)を段ボールで作りました。
NintendoLABOの段ボールクリエーションに触発されつつ、自分で試行錯誤して作成でき、ゲームまで出来てしまう「段ケードPi」、時間さえあれば技術は必要ないのでみなさんもぜひチャレンジしてみて下さい。
段ケードPiと一緒に写っているゲームマシンらしきものが気になったそこのアナタ、お目が高い。
よーく見ると「Nintendo」って書いてありますよね。
つまり、そういうことです。
詳しくは、記事後半で。
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「段ケードPi」を動画で見てみよう
なんだかんだで、動画が一番わかってもらいやすいので、どうぞ御覧ください。
NintendoLABOは、キレイにデザインされた段ボールを切れ目に沿って抜き取って、すでに準備されたゲームで遊ぶので、まあ、お子様向けです。
しかーし、段ケードPiは、デザインからどうしようかなって考えて、部品も何を使ってそれをどこから入手しようかなって悩んで、心臓部も自分でパソコンでいろいろと調べて作業して、とやることが山積み、女子供はすっこんでろ、みたいなハードルの高さを一見、感じさせます。
実際やってみるとぜんぜんそんなことなくて、女子供のみなさんさっきはすみません、誰でも出来ます。
大したパーツは使ってませんが、次の項目で私が使った部品たちをご紹介します。
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「段ケードPi」の製作に必要な主たるパーツ
私の段ケードPiの中身はこいつらです。
・ディスプレイ
これはdocomoのフォトフレームから取り出しました。そこに、HDMI液晶コントローラーなるものを組み合わせて、HDMI入力ができる液晶モニターにしています。
docomoのデジタルフォトフレーム(ドコモ フォトパネル)のうち、03や04の液晶パネルが良いと思います。ハードオフで運が良ければ300円位で買えます。1000円位ならまあまあ良いと思います。
遊ぶゲームがレトロゲームなので、この程度の解像度で十分です。
HDMIコントローラーもAmazonで買えますが、AliexpressならAmazonの半額くらいで買えます。
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・HDMI映像音声分離器
ラズパイゼロはイヤホンジャックがないので、HDMI信号から音声を分離してスピーカーに流す必要があります。
そこで、HDMI信号分離器を使います。
Amazonでも、Aliexpressででも、何か適当に買えばいいのですが、出力端子が赤白のRCA端子でなく3.5mmジャックのもののほうが接続が楽だと思います。
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・スピーカーとアンプ
これは、ジャンクでアンプ内臓のスピーカーを買ってくるか、パッシブスピーカーに小さなアンプをくっつけるか、お好みで良いと思います。
3.5mmプラグでやり取りできると、上のHDMI分離機からの入力がラクでいいですね。
イヤホンジャックがあればもっと便利だと思いますし、アンプの電源がUSBだとさらに楽だと思います。
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・USB用電源
これも、USBが5口くらい挿さるやつならなんでも良いですね。
売れてるやつで評判が良いやつならなんでも良いでしょう。
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・ラズパイゼロ
心臓部なので、必須です。
Amazonだとなぜか高いので、スイッチサイエンスとか、イギリスのpimoroniとかで買ったほうが精神衛生上大変よろしいと思います。
が、品薄でなかなか売っていません。
KSYの公式サイトで、ヘッダーピン付きのものが一番安く買えそうです。(記事執筆時点)
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コントローラーについては、「ジョイ段」の記事を参照下さい。
ざっくり解説「段ケードPi」ができるまで
それではここからは、段ケードPiができるまでを、ざっくりと説明していきます。
行間からにじみ出る血と汗と涙を感じながらお読みいただくと非常にありがたいです。
まずはデザインですね。
冒頭でちょっと言いましたが、デザインの参考は、殆どの日本人が存在すら知らないという、Nintendoの「ゲームウオッチ テーブルトップ」です。
実測して、ディスプレイのサイズから外寸を決めていったので、見た目がゲームウオッチにそっくりに出来上がりました。
本体の素材は段ボールなので、寸法を間違えたり、加工に失敗してもすぐにやり直せるのが魅力でもあります。
なんとなくデザインして、作りながら変えていけるのも私の性格に合っています。
切り出した段ボールのパーツはこんな感じです。
最初にすべて設計できれば良いのですが、これは組み立て終わってから並べ直したものです。なにせ、作りながら必要なパーツを追加していくスタイルなので。
本体の部分ごとに、段ボール1枚の部分、2枚、3枚と枚数で強度を確保したり、それなりに考えています。
それぞれの段ボールを溝にはめていくことで作り上げていけるので、接着剤やクギ、ビスはいらないというのも、NintendoLABOにちょっとだけ近いですね。あっちは非常に精密にデザインされてますけどね。
スピーカーグリルのカットが一番大変だったかもしれません。それなりに見た目良くできたので、満足しています。
スピーカーはハードオフのジャンクで100円、アンプはAmazonで120円くらいで売っているアンプですね。ツマミも秋葉原で80円位でしたかね、ツマミが高かったりします。
アンプ内臓のパソコン用ジャンクスピーカーがあれば、もっとも安く部品は揃いますね。ツマミやジャックなど一式揃っているはずです。
電源をUSBから取る方法をしっかり対策する必要があります。
ディスプレイは多少重さがあるので、テープで支えを補強してます。内側だから見えませんし、まあいいかなと。
このHDMIコントローラー基板の良いところは、作動電圧が5V-12Vとなっていることですね。つまり、USBケーブルで電源が確保できるということです。
ただ、基板によっては5Vだと動作が不安定なものもあり、多少昇圧してやる必要があるものもあります。そんなときは、Amazonで100円くらいの昇圧パーツを使うとカンタンに解決します。
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HDMI分離器、ラズパイゼロ、USBアダプターなどを突っ込み、コントローラーを接続すれば完成です。ここで、ジョイ段も出てきました。
内部はHDMIケーブルが意外と場所を取り、広いと思っていたスペースも埋まってしまいます。中身が汚いとYou Tubeのキッズたちが批判コメントを残していくので、動画では中身は写しませんでした。
こうして、段ボールの小口、断面もデザインに活かした、素敵なアーケードマシンが完成しました。
遊んで良し、飾って良しの素晴らしいガジェットですね、自分で言うのもアレですが。
ジョイ段部分は、なんとプレステ用のコンパクトジョイスティックがぴったりとはまるんです。
っていうか、このジョイスティックを使うことを前提としていたのですが、せっかくだからジョイスティックも段ボールで作ってやるか、となったわけですね。
中身はHDMIモニターとアンプ内蔵スピーカーなので、Amazonファイアスティックを繋ぐと、アマゾンプライムビデオも見られます。
メチャクチャシュールですが、なんとも言えない味わいがあります。
同じように、HDMIで接続できるゲームを繋いで、モニター代わりにすることが出来ます。
上の写真ではプレステ3を繋いでいますが、プレステだとコントローラーをそのまま利用することができるので、使うボタンが少ないゲームなら遊べます。
って、どんだけ魔界村好きなんやねん、って感じですね。
時間とやる気さえあれば、小学生でも作れる「段ケードPi」。
夏休みの工作にいかがですか??
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