
Nintendo Switchの新たな遊びとしてNintendo LABOが発表され、にわかに段ボールでの工作が脚光を浴びてまいりました。
段ボールといえば、今も昔も手軽に工作を楽しめる格好の素材です。
発売されても当分Nintendo LABOは買えそうもなく、そもそもNintendo Switchさえ持っていないので、ここはひとつ、段ボールでジョイスティック、名付けて「ジョイ段」を作ってみることにしました。
作ると言っても、市販のジョイスティックを段ボールのガワに詰め込むだけの簡単な遊びです。
材料費も安く済みますので、みなさんも良かったら作ってみて下さい。
段ボールジョイスティック「ジョイ段」を動画でご紹介
ジョイ段の素晴らしさ?を理解していただくには、動画を見ていただくのが一番かな、と思い動画を作ってみました。
凄腕ユーチューバーのような、楽しい動画ではありませんが、ジョイ段の全貌を知るにはちょうど良いと思います。
ちなみに、ユーチューブでアーケードコントローラー自作を調べると、市販品のような素晴らしい作品が多数見つかりますが、いずれも木材やアクリル、金属板を利用したものばかりです。
つまり、段ボールなんかで、耐久性が求められるジョイスティックを作ろうと考える人はいないわけですね。でも実際やってみると、加工は簡単だし、失敗しても材料はいくらでもあるし、事務用のカッターでサクサク切れるし、と非常にとっかかりのハードルが低く済むわけですね。
正直、小学校の高学年でも作れちゃうと思いますよ。
段ボールジョイスティック「ジョイ段」に必要な材料など

ジョイ段を作りに当たり、必要な材料はあまり多くないです。
逆に、道具、工具類のほうが多いくらいです。
私が実際に使った材料やあれば便利な道具についてご紹介します。
材料編
・段ボール
これはAmazonの荷物の中敷に使われている段ボールが、厚みもほどほどで無地なので良いと思いますが、実際、段ボールならなんでも良いですね。
ただ、みかんやワイン用の箱に使われているようなダブルの段ボールは加工が大変だと思います。
・ジョイスティック
私はハードオフでプレステ用のジャンクのジョイスティックを使用しました。PS1用のナムコのイカしたヤツですね。
新品を買うのであれば、ジョイスティックではなくレバーやボタン、コントロール基盤を買うと良いと思います。
パーツごとで買うのであれば、下のコンバーターはいらなくなり、USBにすぐにつなぐことができます。
・PS-USBコンバーター
プレステ用のジョイスティックを使うなら、コンバーターを介するとパソコンやラズベリーパイに接続して使用することができます。
これもハードオフで探すと、ジャンクが結構見つかります。
新品でも高いものではないです。
工具編
・カッター
よく切れるカッターを使いましょう。刃はどんどん折りましょう。
細かい加工はアートナイフが便利です。
・両面テープ
ジョイスティックの側面に積層感を出すために、切り出した段ボール同士を貼り合わせるのに使います。
テープの幅は細めが良いですね。
ぶっちゃけ、ノリでもいいです。
・ステップドリル
木工用ですが、段ボールにも当然穴が開けられます。今後、MDFやアクリルを使ってもっと本格的なジョイスティックを作りたくなってもそのまま使えます。
ビット交換式のドライバーに挿して使うことができます。
・ホールソー
これもステップドリルと同じですね。どちらかがあればいいですが、両方あると、さらにはかどります。これも、木材、アクリルへとステップアップしても使えます。
・ハンダゴテ
ジャンクのジョイスティックをバラすには必要ですが、本格的なジョイスティック、いわゆるアケコン(アーケードコントローラー)は基盤がハンダ付けされていないものもありますから、必要になってから買えば良いですね。
ただ、配線を直付けしたり、その他工作にも役に立ちますからできれば良いものを買っておきたいですね。
・ハンダ吸い取り線
ハンダを吸い取るのに使います。使い方はグーグル先生に聞いてみよう!ヤケドには気をつけよう!!
段ボールジョイスティック「ジョイ段」を作る上で役に立つかもしれない画像
ジョイ段の大まかな作り方の流れは上の動画でだいたいわかると思いますが、もし作ってみたいと思われる方にとっては写真があると役に立つかもしれないと思ったので、文章少なめ、写真多めで掲示しておきたいと思います。
作り方の細かな点について、私のようなショボクレからは何もアドバイスのようなものはありませんので、とにかく「トライアンドエラー」で、作りながら考えて、考えて作って、3歩すすんで2歩下がりながら楽しんで作るのが一番だと思います。
ちなみに私が一番手こずったのは、段ボールを加工する際にたくさん出る、段ボールのカス、ゴミです。
コロコロやコンパクトな掃除機を手元において、作業すると良いかもしれないですね。

段ボールの積層感を追求しました。フランクゲーリーの段ボールの椅子をイメージしてます。ただの箱のように作るよりもかなり手間はかかりますが、段ボールでしか作れない表情ではないかと思います。
ちなみにフランクゲーリーの椅子というのは、下の写真のヤツです。


一方、裏側は見えないので板状にフタをしてしまいました。

中身を見てみると、まだスペースがあります。ラズベリーパイゼロならいっそのこと組み込んでしまえばモニターに繋ぐだけでゲームできちゃいますね・・・。
また、上に手を置きますし、ボタンを押すたびに上から圧力がかかりますからしっかりと設置面を確保しつつ、多少激しい操作でも天面がたわまないようにしなければなりません。
ハードな格闘ゲームはさすがに無理ですが、ちょっと難し目のアクションゲームくらいはしっかりと遊べる安定性は欲しいですね。

ジョイスティックの抜け殻。レバーとボタンの位置を詰めて、よりコンパクトにしています。ボタンの位置は元のジョイスティックと同じなので操作性は良いです。

安いジョイスティックはボタンに基盤が直付されているものが多いようです。ゲームセンターのボタンは、一つ一つ配線されているので脱着も簡単ですが、基盤直付けだと外すのがちょっと大変です。基盤を傷めないよう(焼いてしまわないよう)加減しながらハンダを吸い取ります。

段ボールなので多少位置がズレてもなんとかなります。ボタンをはめるときもグイッと押し込んだり、ぐぐっとずらしたり、結構融通がきくのはメリット。木材やアクリルは位置決めが命ですが。

スタート、セレクトボタンをどこに設置するかは頭を悩ませました。固定は最後にして、仮組みでいろいろと試行錯誤しましょう。


コネクター接続がうまくいかない位置になった場合、配線を基盤に直結したりします。基本的な回路の知識(プラスとマイナス)さえわかれば、どこにはんだ付けするかはすぐにわかります。

最後にもう一度、わが「ジョイ段」の勇姿を。どうでもいいことですが、ラズベリーパイゼロは本当にフリスクの容器にぴったりと入ります。