Inateckの最新スピーカー「BTSP-10 PLUS」を試した

btsp-10p001

このブログでもすでに登場済みのInateckから、新型ブルートゥーススピーカーが発売されました。

ブルートゥーススピーカー好きの私としてはいてもたってもいられず、早速試してみました。
画像からもわかるように、これまでのブルートゥーススピーカーとは一線を画したデザインが特徴のこのスピーカー、実力の程はいかがなものなのでしょうか。

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Inateckの最新スピーカー「BTSP-10 PLUS」の独創的デザイン

BTSP10外観1

BTSP-10PLUSはその独創的デザインで、その他のブルートゥーススピーカーとは一線を画しています。
画像からもわかるように、ヘックス(六角形)をモチーフとしたデザインは、メカニックでもあり、オーガニックでもあります。
黒いヘックスモチーフに渋目の赤いグリルが、かなりアグレッシブな印象。

また、前面グリルだけなく、両サイドや底面、脚!まで、ヘックスデザインが貫かれています。

▼両サイド、底面のデザインはこんな様子です
BTSP10外観2

そして、なんということでしょう。
私のPCのカラーリングとベストマッチなんです。

▼レノボのゲーミングPCとの相性は抜群、というか専用デザインであるかのよう。
BTSP10とレノボ

赤と黒はまさに「やったるでー」という闘争心の表れなのでしょう。
メンズ向けかレディース向けかをビジュアルだけで考えると、メンズ向けといった装いです。

外装は全体的にブラックな樹脂で覆われています。樹脂と言ってもつやつやプラスチッキーなそれではなく、しっとりとした質感が特徴の樹脂です。ゴムというと安っぽすぎるし、プラスチックと呼ぶには柔軟性もある、そんな質感です。
赤い前面グリルは金属製です。

大きさの印象は、「小さいな」というのが第一印象です。
これで本当に良い音が出てくれるのか、と思いました。音質については後でまとめるとして、まずは大きさのイメージ

▼サーモスタンブラーとの比較。コップたちと背比べ。
Btsp10大きさ比較

▼片手でしっかり握れる大きさ。ついでに重さも。
BTSP10大きさ02

重さのイメージとしてはiPad mini2(同3)とほぼ同じ重さです。

さすがにズボンのポケットには入りませんが、バッグに入れる分には全く問題なし。ポーチも付属しているので、バッグの中身を傷つけるようなこともありません。

▼付属品はUSBケーブル、ステレオミニプラグケーブル、ポーチ、取説
inateck027

ポーチは写真ではよく見えませんが、スピーカーの下に置いてある黒い巾着です。

さらに大きさのイメージとして、Amazonベーシックのブルートゥーススピーカーとも比べてみました。

▼BTSP10-PLUSとAmazonベーシックBTスピーカーの大きさ比較
大きさ比較Amazon

縦、横、厚み、どの寸法もBTSP-10の方がコンパクトです。
実に持ち運びしやすい大きさです。せっかくのブルートゥーススピーカーなので、ちょこまかと色々持ち運べたほうが楽しみが広がるので、なかなかグッと来るサイズデザインだと思います。

本体のアグレッシブデザインと対極的なのが、外箱のデザイン。
箱からして主張してくるかとおもいきや、これまた意表をついたデザインです。

▼外箱からは、ブラック&レッドのアグレッシブデザインは微塵も感じられません。
BTSP10P外箱

音符やト音記号が散りばめられた、カッコイイというよりはかわいいデザインです。

この箱から、赤黒の攻撃的なヤツが登場するとは、なかなか裏をかいた作戦です。

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じゃあ、BTSP10PLUSの使い勝手はどうよ

BTSP10P操作

BTSP-10PLUSの使い勝手(操作)は、サイドにあるメインスイッチと天面の3つのボタンのみで行います。

ペアリング
1.メインスイッチを入れる
2.ブルートゥースボタン(大きいボタン)を6秒長押し
3.前面右下のランプが赤青点滅するとペアリング開始
4.スマホ、タブレットのブルートゥース機器接続画面で「Inateck BTSP10」をタップして接続を確認
5.音楽プレーヤーで曲を再生、音が出る

と、実に簡単です。
取説が英語およびInateckの本拠地があるドイツ語の2か国語で書かれているため、ちょっとペアリングについて書いてみました。

他にこのスピーカーで出来ることはというと

・天面のプラス・マイナスボタンで音量の調節
・ブルートゥースボタンで曲の再生・停止
・ブルートゥースボタンでスマホにかかってきた電話の受信、電話終了
・ブルートゥースボタン2回押しで、直前にかけた番号にリダイヤル

となっておりまして、ブルートゥースボタンが大活躍します。
Amazonベーシックのスピーカーはこれらに加え曲送り、曲戻しも可能ですが、この操作はデバイス側で行えますし、曲一覧や曲名を確認するのも結局はデバイス側なので、スピーカー側で操作ができなくても全く支障はありません。

ちなみに、上記のボタン操作はブルートゥース接続時に可能で、ステレオミニプラグケーブルでデバイスとスピーカーを接続しているときはボタンを押しても何も起きません。

シンプルながら必要十分な機能を持ったスピーカーと言えます。

また、電池の持ちの良さが格別です。

▼充電中は赤、充電完了で緑のインジケータが点灯
BTSP10充電

公式データにもあるように、内蔵バッテリーの容量が2000mAhとなかなかの大容量。
4時間の充電で、10から15時間の利用が可能とのこと。

実際朝9時から鳴らし続けて、午後の3時でも余裕で鳴ってます。正直、iPod touchの電池のほうが早く無くなりそうです。

スマホを充電することもできたらもっと便利かも、とスピーカー以外の能力を求めるのは贅沢ってもんです。

大切なのは良い音かどうか。実際どうなの?

btsp10スピーカーユニット

デザインや使い勝手の良さは、これまでお伝えしたとおり。
しかし、スピーカーである以上、最も重要なのは「音」ですよ、奥さん!!

まずはInateck公式サイトでの高音質アピールを見てみましょう

▼フロントスピーカーのアピール
btsp10アピール1

「フロントスピーカーの2つのユニットに全身全霊を込めて開発してまっせ」、というメッセージが読み取れます。

しかし、この項目の最初の画像でわざわざ底面の写真を載せたのには理由があって、写真ではよく見えないのですが、底面にはAmazonベーシックのスピーカーでいうところの「パッシブラジエーター」が組み込まれているんです、実は。

メーカーに確認したわけじゃないので、推測なんですが、ほぼ間違いないです。
細長い楕円形状のユニットが入ってます。これがきっと低音を担当しているはずです。

つまり、何らかの理由で公にできない秘密の部材により、音質の向上を図っているんだと思います。

そして、なんとも挑発的な性能アピールもありました。

▼ボーズのSOUNDlinkminiを名指しでディスってます
btsp10アピール2

技術面では同等、サウンドと素材ではわずかに譲るものの、バッテリーと価格では優っているという分析です。

記事作成時点でBTSP10PLUSは6999円、ボーズSOUNDlinkは23760円(ともにAmazon)ですから、価格差は3倍以上です。
それでもここまで肉薄していると言い切るっていうんですから、余程の自信!

ではここで、満を持して私の所感を述べたいと思います。

・広がり、押し出し感のある中高音
(ややドンシャリの傾向で、中高音寄り)
・中高音の伸び、広がり、きらめき感が気持ちイイ
品の良い低音のバランス
・ボーカル、特に女性ボーカルとの相性は抜群
ロック、ポップス、クラシックとの親和性が高い

箇条書きとしましたが、上記のような特徴が感じられます。
ハッキリと言いますが、これまでお世話になったAmazonベーシックのスピーカーはお蔵入り決定です。
価格も2000円程の差はありますが、ボーカルをここまで気持ちよく聞かせるのには驚かされました。

私は普段特にアーティストや洋の東西にこだわらずいろんなジャンルの音楽を聞いていますがボーカルの入っている曲が多いので実にありがたい。

逆にハウス、テクノ、欧米で大ブームのEDMが好きな方には、低音の押し出しが穏やかなので不向きかもしれません。
ボーズのSOUNDlinkは低音の押しの強さが売りですから、低音にウェイトを置かない音楽ジャンルなら、ボーズに圧勝出来る音質と言えます。

アグレッシブな外観とは裏腹に、ボーカルや弦楽器をしっかり聞かせるチューニングになっていますね。
高音がやや刺さる印象もありますが、20から30時間ほどいろいろなジャンルの曲を鳴らし続けて、いわゆるエージングを試してみるつもりです。恐らく、まろやかな音質に変わるはずです。

ちなみに私が試しに聞いた中でグッと来るものがあったアーティストは、Taylor Swift、ONE Direction、Sam Smith、Sia、Jhon Legend、ミスチル、スピッツあたりでした。
カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー演奏の花のワルツやハンガリー舞曲、タイス瞑想曲もじんわり胸に響きました。

ジャンルが合えば、まず買って間違いない音質であると断言します!!

BTSP-10 PLUSのここがナイス!

細かい話ですが実は便利だと思ったのが、デバイス側とスピーカー側でのボリューム調節が独立していること。
安いブルートゥーススピーカーだと、デバイス側とスピーカー側の音量の調節が連動してしまいます。
そうすると、もっと音量が欲しい、またはもっと音量を絞りたい、というときに割りとすぐそれぞれのリミットが来てしまうんです。

ところがBTSP10PLUSは、それらが独立しているので、耳をふさぎたくなる爆音から、就寝前のベッドサイドで聞くときのささやくようなボリュームまで、意図するままに設定できます。

デザインや音質もさることながら、細やかな使い勝手の配慮はありがたいものです。

BTSP-10 PLUSのここが△

では、BTSP-10 PLUSにはデメリットが無く、無敵のブルートゥーススピーカーなのか。
コストパフォーマンスに優れた逸品ではありますが、いくつか気になる部分もあります。

まず、ブルートゥース接続したデバイスに電池残量が表示されないこと。
スマホでもタブレットでも、無線接続が済むと画面の右上の方にブルートゥースマークが出ますが、機器によっては横長の電池残量表示も出ます。しかし、BTSP-10 PLUSはそれが出ない。
そもそもの電池容量が大きいので、それほど問題じゃないんですが、無いよりはあったほうがうれしい。

それと、これも使っているうちに気にならなくなると思うのが、本体の石油臭さ。
プンプン臭ってくるということはないですよ。持ち運んだ手に少しだけ匂いが移る程度です。鼻をつけて匂いを嗅げば、わかるというレベルです。
外装が樹脂のため仕方ないですが、ちょっとだけ気になりました。

あとはやっぱり曲送り戻し機能ですかね。
デバイスで操作すれば済む話なんですが、この曲もう一回聞きたい、とか、これは気分じゃないから1曲飛ばしたい、ってときに操作できるボタンがあるとやっぱり便利なんですよね。
これも普段どんな風に音楽を聞くかで、重要度が変わってくると思います。
アルバムをアーティストの意向通りに頭から聞くなら、要らないですね。
私はランダムにごちゃ混ぜでいろんなアーティストの曲を聞くので、無いよりはあったほうがありがたいと感じるわけです。

Inateck「BTSP-10 PLUS」を試した、のまとめ

btsp10plus まとめ

ここまでいろいろと「BTSP-10 PLUS」についてあれこれ語ってきましたが、結論としては

・デザインが気に入ったなら、買って損なし

と締めたいと思います。

2,3000円でも多くのブルートゥーススピーカーが出回っていますが、やっぱり音質や機能はそれなりです。
iPod touchやiPadから出てくる音よりはマシですが、コンポのような豊かな鳴りは望むべくもありません。

その点「BTSP-10 PLUS」は5000円では買えませんが、10000円で3000円もお釣りが来ます。
コストパフォーマンスはかなりのもの。

アメリカのAmazon.comでの評価の高さを踏まえれば、まず失敗しない買い物と言えます。

Amazon.comでの「BTSP-10 PLUS」のレビュー

コンパクトで高音質なブルートゥーススピーカーをお探しの方、是非手にとってみてください。
ボーカルに痺れますよ!!

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