考査Aで満点取れれば、考査Bは半分の出来で済む!!
建築基準適合判定資格者検定は考査Aと考査Bの2種類の試験を午前と午後に実施します。
考査Aは5択の択一式試験で、全部で17問出題されます。(2013年現在)
例年の合格ラインは66点前後となっています。
ちなみに平成25年度の検定は合格基準点は67点でした。
(参考:国交省・平成25年の合格者発表)
考査Aは1問2点ですから、17問全問正解で34点ゲットできるわけです。
仮に考査Aで満点の34点取れたとすると、合格点が67点の場合、考査Bは33点、すなわち考査Bの満点66点の半分取れれば合格できるという計算になります。
67点でも100点でも、合格は合格なので、必ずしも高得点で合格する必要はありません。
ところで考査Bの採点方法は公にされていませんから、設問ごとの配点もわからず、どの問題を捨てていいか判断しかねます。
なるべく取りこぼしの無いように、まんべんなく正解できる必要があります。
上記のような理由によって、考査Bで余計なことを考えなくていいように、考査Aは満点を狙って勉強するべきなのです。
考査Aは満点が取れる!(はず)
建築基準適合判定資格者検定は一級建築士の試験と違い、建築基準法とその関連法規に関する試験しかありません。
そして、試験場には法令集を持ち込み可能、つまり答えが見放題なわけです。
そう考えるだけでも、気持ちがわずかですが楽になります。
年によって問題の難易度は多少異なるようですが、解答に辿り着ける訓練をいかにこなしてきたかだけが問われるものだと思います。
偉そうに語る私はというと、試験終了直後は満点を確信していましたが、結局16問32点でした。
考査Aは考査Bと違い、選択肢の一つは必ず正解であることがわかっていますので、トレーニングの量と質が一定以上なら、確実に満点が狙えるのです。
一級建築士用の線引きはダメ。絶対ダメ。
建築基準適合判定資格者検定を受検する方のほとんどは一級建築士だと思います。
かつて一級建築士の試験勉強でN建学院やS資格学院に通った方は、各予備校の配る法令集線引テキストに従って、一心不乱に線を引きまくった経験があることでしょう。
しかし、建築基準適合判定資格者検定は、一級建築士になるための試験ではありません。
結果的に一級建築士用の線引きとダブる部分もあるとは思いますが、一級建築士用の勉強ではほとんど参照しない部分が、建築基準適合判定資格者検定では出題されることも多いように思います。
過去問等を解きながら、時には純粋に基準法だけを読み込んで、線を引いたり参照ページを書き込んだりするのが王道だと思います。
kenkihou流線引き法
上の画像は小さくてよく見えませんので、大きな画像はこちらからダウンロードしてください。
法令集の全てのページを掲載するわけにもいかず、また、人それぞれ線引きのルールがあってしかるべきですから、あくまで参考になればという程度です。
私なりのルールとしては
書き込みの色は赤、青、黒。頻出の語句は赤+黒などでより強調すれば良い。
鉛筆、または色鉛筆で書き込み。後で消すことができる。
書き込みのルールに抵触しそうな書き込み(注釈、解説)は最初から書かないことにしておく。時間のムダ。
カッコ書き、条文同士の関連を瞬時に判別できる書き込みが命。
と言った具合です。
2ヶ月位勉強してくれば、自分流の線引きルールができてくるはずなので、あとは試験のルール違反になるような書き込みさえしなければ、世界一使いやすい法令集が仕上がります。
常に時間を計って問題を解く。法令集は時間無制限で読み込む
考査Aの試験時間は1時間25分です。
これを17で割ると、ちょうど1問あたり5分となります。
実際は解答用紙に答えを書く時間も必要なのですが、だいたい1問5分で解答できるように訓練しておく必要があります。
普段の勉強では、必ずタイマーを使って問題を解くようにします。
最初のうちは、5分で解けるものもあれば10分も法令集と首っ引きになっても解答が導き出せない問題もあります。
それでも、基本は1問5分で解答する癖をつけ、体が5分間を覚えるくらいが良いと思います。
一方で、苦手な問題、答えを見ても理解できない問題にぶつかった場合は、気が済むまで法令集を読み込むことで、書き込みを増やし関連条文との繋がりを理解します。
表面的な理解では、微妙な言い回しの設問にあっさりと引っかかります。
1日5問といったノルマを課して取り組むのも良いですが、「今日は避難関係の条文を読み込むぞ」という日も必要です。
また、関係規定もなかなか手強い法律が多いです。
特に消防法や都市計画法、バリアフリー法はしっかり理解していかないと、これまた簡単に足元をすくわれます。
やっと解答に辿り着いたとして、1問に15分もかかってしまうこともしばしばです。
「苦手だから本検定で出たら捨てる」という考え方もあるかもしれませんが、検定後も役に立つかもしれないので苦手だと思っても、必死に取り組めばある瞬間から、難しく感じなくなるはずです。
答えを覚えてはいけない。法令集のどこにあるかは見出しが教えてくれる。
(大きな画像はこちらからダウンロードしてください)
過去問にも限りがありますので、何度も解いていると、ああこれか、という感じで答えを覚えてしまう場合もあります。
そんな場合でも、その答えの根拠となる条文を必ず法令集で引くようにします。
目的の条文を見つけ出すスピードは、心がけて引いていれば早くなりますが、意識しなければずっと遅いままです。
そして何回も問題を解くうちに頻出の条文がわかってきます。
そこでその条文をパッと見で引けるように見出しを付けるのです。
この時、3条とか6条とか、数字で書けくだけでさっと引ける条文もあれば、数字が大きくなれば小さくて見えない場合や語句で書くほうがわかりやすい場合もあります。
好みで使い分ければいいのですが、あまり見出しが大きすぎても見出し同士が重なって見難くなりますし、小さすぎればパッと見でわからない場合も出てきます。
私は、記載する文字数によって、付箋をそのまま使う場合もあれば半分に切る場合もありました。
詳しくは上の画像を見ていただければお分かりになると思います。
また、たまには基準法と施行令の目次を眺めて、どのあたりにどんな条文があるのか頭に入れておきます。
そうすれば、的はずれな場所を引いてしまうことも無くなります。
これだけで結構タイムロスを防げます。
もちろん、「目次」という見出しも付けました。
コレも結局はスポーツと一緒で、繰り返すうちに体が覚えます。
上の画像で、見出しをどんな風につけたか、参考画像を貼っておきましたので良かったらご覧ください。
見出しは強粘着タイプの付箋を使っています。
法令集に添付されている見出しも貼ってありますが、これは失敗だと思っています。
できれば最初に主要な見出しを貼ったりせず、まっさらで法令集を使い始め、付箋だけで見出しを作るほうが良いと思います。
シールの見出しは要らなくなった時に剥がせませんので。
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不得意ジャンルだけの問題集を作る
私は、用途制限の問題でいつも間違えていました。
用途制限は考査Bでも必須ですから、これが苦手なのは致命的だと思いました。
ですので、過去問の用途制限の部分だけをコピーして束ねて、毎日の勉強の最後は必ず用途制限の問題を解くようにしていました。
考査Aと考査Bを合わせれば、結構な問題数になります。
これも綺麗に作る必要はなく、コピーをホッチキスで止めて、正解したかどうかを書き込み、何十回もやりました。
問題のすぐ後ろに答えをセットして、短時間でも取り組めるようにしました。
もちろんその都度法令集を引き、書き込み、見出しを追加していきました。
用途制限は別表と政令、時には消防法まで行ったり来たりするので、わからなさすぎて頭がおかしくなりそうな時もありましたが、なんとか克服しました。
用途制限の問題が得意な人もいて、こればっかりは本当に羨ましいと思いながらも、勉強すればなんとかなると自分に言い聞かせてトレーニングしました。
2回間違えた問題はノートに書き溜めてスキマ時間に再確認
ちょっと恥ずかしいのですが、私のミニノートも一部公開します。
これは大きな画像を用意するまでもないのでありませんが、とにかく小さめのノートに端的にポイントを書き込んでおいて、スキマ時間に見直しができるようにする、というだけのことです。
ミニノート活用は、考査Aよりも考査Bで有効でした。
考査Bについては別記事にて紹介します。
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