クラシックミニファミコンのコントローラーが小さいのは周知の事実。
このコントローラーでロックマン2をクリアするのは至難の技です。そこで、標準サイズのコントローラーでなんとか遊べるようにしたいは誰もが思うところ。
発売直後にコントローラー改造に成功した方がいたので、私もどうにかしてクラシックミニファミコンの操作性向上を図るべくトライしました。
目指すのは、wiiクラシックコントローラーをクラシックミニファミコンで使うことです。クラシックが紛らわしいですが、まあ、古いおもちゃで遊びましょうということですね。
ちなみに上の写真でwiiヌンチャクが接続されてますが、操作は出来ませんのであしからず。
クラシックミニファミコンのコントローラー改造にはwiiコントローラーの部品があれば良いのだ!
まずはwiiリモコンのメス端子をクラシックミニファミコンに移植
「クラシックミニファミコン コントローラー改造」で検索するとヒットする、kakoさんという方のブログで、クラシックミニファミコンとwiiのコントローラーが互換性があるということが示されています。
クラシックミニファミコンの海外版であるNESミニが、wiiと同じコントローラー端子を持っていることから、当然といえば当然です。
つまり、クラシックミニファミコンのコントローラーにwiiの端子を移植してあげることで、wiiのクラシックコントローラーを使ってしまおうという作戦ですね。
必要な部品としては
・wii(wii Uではない)のリモコンとwiiヌンチャク
だけです。Ⅱコンも改造するなら2セット必要ですね。
中古ショップなどで入手するか、ヤフオクなどでジャンク品で良いのでゲットしましょう。持っているなら、それをバラすだけです。
さらに、もう端子だけで良いんだよ、という方はwiiヌンチャク延長ケーブルなるものをゲットすると、オスメス両方の端子が一度にゲットできます。
ただし、近頃この改造が流行っているのか、wiiヌンチャク延長ケーブルが品薄のようです。
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工作のための細かな道具は多少必要ですが、最低ハンダゴテは必要でしょう。それと、wiiリモコンを分解するためにY字ドライバも必要です。が、マイナスドライバでゆっくり回すと回せるというのはナイショです。
まずは容赦なくクラシックミニファミコンのコントローラーのコードをカット。
どこでカットするかで、最終的なコードの長さにも影響しますが私はあまり考えませんでした。
コードの中の色付き導線4本をwiiリモコンのメス端子基盤に接続します。
ここで、どこにどの色の線をつなぐかがわかれば、あとは地道に作業するだけ。
wiiリモコンの基盤をカットして利用しましたが、もっとコンパクトにするにはハンダ付けを外してしまっても良いかもしれません。
ただ、基盤に端子のアサイン番号も書いてあってそのままのほうが分かりやすかったので基盤付きで作業しました。
コントローラーを脱着するときも基盤があったほうが端子をつまみやすく、扱いやすいと思います。
写真のとおりに色と場所をハンダ付けしますが、4番は不使用、1と3はどちらも電源用のようで、クラシックミニファミコンで使うためなら写真のように同じハンダでくっつけてしまって良いと思います。
注意点は、当然のことながら1と3以外は繋がってしまわないようにすることです。
端子のピンごとの細かな割当(アサイン)は下記のブログが詳しいです。
Wii拡張コネクタ
勢いでⅡコンにもwiiリモコンのメス端子を移植。ハンダ付けした部分は外れてしまったり、クラシックミニファミコン本体を傷つけるのを防止するためにホットボンドで固めてしまいました。
もっときれいなやりかたはいくらでもあると思いますが、自分用なのでこれで充分。
もちろん、wiiクラシックコントローラーが動くことを確認してから仕上げをするようにしてくださいね。
電子工作は何でも、テストしてからの仕上げが基本です。
ハンダ付けのやり直しや被覆の破壊作業はヒジョーーにキツイですよ(←経験済み)
クラシックミニファミコンコントローラーにwiiヌンチャクのオス端子を移植
クラシックミニファミコン側にwiiリモコンのメス端子を移植してしまえば、wiiクラシックコントローラーが使えるようになりますからそれで充分ともいえますが、クラシックミニファミコンの小さいコントローラーもせっかくなので使えるようにしておきたいです。
そこで、コントローラーにはwiiヌンチャクの端子を移植します。こちらはオス端子なので、クラシックミニファミコン本体側に移植したメス端子に接続できるというわけです。
wiiヌンチャクのケーブルは外側にも導電部分があります。が、今回は不要なのでバッサリカットします。
導線同士を繋ぐときに一番面倒なのが、被覆を剥く作業ですね。
カッターやハサミでちまちまと頑張っても良いのですが、ワイヤーストリッパーがあると作業性が格段に上がります。今後も工作しそうなら、一つ買っておいても良いと思います。
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それと、被覆の中は撚り線なので、先にハンダを乗せて1本の状態にしてしまうと良いですね。
また、ビニルテープでも良いですが熱収縮チューブなどを利用してハンダ部分同士を絶縁してあげる作業は必須です。
これで、切り取られてしまったクラシックミニファミコンのコントローラーも日の目を見られるということです。
クラシックミニファミコンをスーパーファミコンのコントローラーで遊ぶ楽しさ
普通のwiiクラシックコントローラーでももちろんいいのですが、せっかくなのでスーパーファミコンスタイルのwiiクラシックコントローラーを使うと、楽しさ倍増です。
この新旧揃い踏みな感じ、ファミコン世代にとっては奇蹟のコラボと言ってもいいでしょう。
wiiスーパーファミコンクラシックコントローラーは、今は亡きクラブニンテンドーの交換商品のコントローラーですから非売品ですが、今でもヤフオクなどで手に入ります。
2000円から3000円が相場だと思いますので、欲しい方は探してみて下さい。
Amazonでも売ってますが、ちょっと高いですね。
Wii スーパーファミコン クラシックコントローラ | ||||
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予算がない人は、wiiクラシックコントローラーで我慢しましょう。中古だと送料込み1000円くらいですね。ケーブルが手前側から出ているのがちょっとだけ気になりますけどね。
クラシックコントローラ | ||||
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クラシックミニファミコンのコントローラー改造成功を動画で証明
写真と文字ならなんとでも言えるだろ、というご意見もあると思いますので動画も撮ってみました。
ちなみに、クラシックミニファミコンをできるだけ安くポータブル化する作戦の記事の時より、さらにコンパクト化が進んでいます。
電池の小型化、ケーブルの短縮でだいぶ変わります。
本題に戻りまして、クラシックミニファミコンのコントローラー改造は実に楽しいですね。
プレイ中にコントローラーを差し替えたり、Ⅰコンでルイージを操作したり、いろいろと楽しめます。
上手な人と二人プレイで対戦するときは、自分はwiiスーパーファミコンクラシックコントローラーと使い、相手にはクラシックミニファミコンの小さいコントローラーを使ってもらうなど、ハンデをつけることも出来ます。
もちろん、私には二人プレイをする友達もいなんですけどね。
ついでに、wiiリモコンに、wiiオス端子を装着したクラシックミニファミコンのコントローラーを繋いで、動くか試してみました。
もちろん、動きますが十字キーは作動しません。当然ですね。でもこれで、クラシックミニファミコンとwiiのコントローラーはある程度の互換性があるということが改めてわかりました。
クラシックミニファミコンでもっとゲームを楽しみたいという方は、コントローラーの改造にぜひチャレンジしてみて下さい。
飾って眺めるだけでなく、遊んでナンボじゃないですかね。
すごく手先が器用である必要はありません。普通レベルのハンダ付けが出来れば、小学生だってできるレベルの工作です。
コントローラーのケーブルを切断するのは、最初かなり躊躇いますが、ファミコン愛があればきっと出来ます!!
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ | ||||
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