クラシックミニファミコンをできるだけ安くポータブル化する作戦

クラシックミニファミコントップ

近頃巷で話題沸騰中のクラシックミニファミコン。
皆さんは無事発売日に(もしくは前日くらいに)ゲット出来ましたでしょうか。

私もしっかり、「正規価格」でAmazon限定版をゲットしてみました。

オリジナルのファミコンより、かなり小さくなったクラシックミニファミコンをそのサイズ感を活かして、ポータブル的に遊べたら楽しそうだなと思い、作戦を考えてみました。

つまりこの記事では、クラシックミニファミコンがこんなだよ、とか、箱を開けたらどうとか分解したとか、そういう話は全くありません。
淡々と、マニアックに、しかもできるだけ安くポータブル化できるかと考えたいと思います。

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
by カエレバ


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最初にちょっとだけクラシックミニファミコンのAmazon限定版について語る

fami-mini-01

これまで、ゲームのAmazon限定版というのに手を出したことは無かったんですが、まさか、おまけがテープで貼り付けてあるだけというのには心底ビビりました。

内蔵されている30作品の当時のパッケージを描いたポストカードが付属するだけで、箱などはノーマルと同じみたいです。

正直「なんじゃこりゃ」と思いましたが価格差もさほどなく、こんなものなのでしょう。

fami-mini-02

グラディウスのカードを見ると、確かに本物のパッケージにもこんなシールが(ポストカードでは印刷)貼ってあって、子供たちをモノで釣ろうとしていたのをよく覚えています。
ゲーセンで見た長くてカッコいいレーザーが、ファミコン版ではちぎれた春雨としてしか表現されていなかったのは本当にがっかりしたのも思い出しました。

一応裏面ははがきの体裁となっていて、手紙を出せます。

11月12日現在では、まだ発売されたばかりでオークションなどで高値で取引されてますが、手に入らなかった人も年末年始まで待てば何とか手に入るんじゃないですかね。特に、数量限定という話はないので。

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
by カエレバ

クラシックミニファミコンをポータブル化するために必要なもの

クラシックミニファミコンポータブル化1

で、本題。
上の写真がクラシックミニファミコンをポータブル化したプロトタイプの画像です。

「ぜんぜん持ち運べる気がしない」というご意見は甘んじてお受けします(笑)
とりあえず、ポータブル化できることを確認しただけの状態なので、これをもっとブラッシュアップするとかなりいい線行くと思いますよ。

で、クラシックミニファミコンをポータブル化するために必要となるものは以下のとおりです。

「できる限り、お金を掛けない」というのも、この記事ではポイントになっています。

クラシックミニファミコン 1セット

これがないと始まりません。

モバイルバッテリー 1個

クラシックミニファミコンや、必要に応じて以下の機器のための電源となります。

オンダッシュモニター 1台

ニンテンドー3DSではないので当然モニターが必要になります。7インチの大きさのものがAmazonで3000円くらいですね。

持ち運びのことを考えると、車載用のダッシュモニターが安くて便利です。しかし、安いものは映像や音声の入力がコンポジット端子なので、HDMIケーブルが接続できません。信号を変換するためのコンバータが必要になります。

【ノーブランド品】電源直結 7インチオンダッシュモニター FS-OMT70
by カエレバ

ここで多少コストを掛けてHDMI接続できるダッシュモニターや、PCのサブモニターにもなるモバイルモニターなら変換不要なのでラクです。
HDMI接続(入力)できるものは6000円くらいです。

7インチオンダッシュモニター/オート電源/外部入力/WSVGA1024x600/スピーカー内蔵/HDMI入力/バックカメラ連動
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2万円くらい出すと、バッテリー内蔵でHDMI入力が可能な高性能なモバイルモニターがあります。でも、2万て、24インチのわりといいPCモニター買えちゃいます・・・。

★読者のO様から情報提供をいただきました。こちらのモバイルモニターは、現時点ではモニター側で解像度の調整が出来ないため、クラシックミニファミコンを接続すると、画面中央にちっさいファミコンの画面が寂しく映るだけらしいです。
未確認情報を軽々しく書いてしまいすみませんでした(汗)
O様がメーカーに調整可能になるアップデートを働きかけて下さったとのことで、現状では相応しいモニターではないです。みなさま、ご注意ください。
そして、O様、本当にありがとうございます!

▼手持ちのPCモニターだとこう映る
クラシックミニファミコン全画面

▼O様から画像をいただきました。こんな風になってしまうとのことです。
クラシックミニファミコンブランクあり

Diginnos DG-NP09D 8.9インチ WUXGA(1920×1200) バッテリー内蔵 モバイルモニター
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昇圧USBケーブルまたは昇圧ユニット 1個

昇圧って何、って思われるかもしれませんが、ダッシュモニターは車載用なので電源が12Vのものがほとんど。しかし、スマホ用のモバイルバッテリーは出力が5Vです。

そこで、5Vを12Vへと電圧を上げてやるのが、昇圧装置です。
驚くほど安く売ってますが、不良品に当たる可能性もあるので、どうせ注文するなら2個位買うと保険になるでしょう。
私はケーブルタイプと工作が必要なユニットタイプの両方を注文したのですが、USBケーブル1体型が未だ届かず、昇圧ユニットでテストしました。いずれも中国あたりからの送料込みで2,300円と激安です。

ケーブルタイプのものは、オンダッシュモニターの電源コネクタとサイズが合うか確認する必要があります。
この手の電源端子はたいていセンタープラスの2.1x5.5ですが、規格はたくさんあるので要注意です。
オンダッシュモニターには、車から電源直結で電源を取るための配線が付いているので、昇圧ユニットならはんだ付けなどが必要ですが端子の形状は必ず合います。

HiLetgo 2A DC-DC ブーストステップアップ 転換モジュール Micro USB 2V-24V to 5V-28V 9V 12V 24V
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USB DC 5V to DC 12V 昇圧コンバータモジュール 2.1×5.5mm オスコネクタプラグ
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HDMI-コンポーネントコンバータ 1個

安いダッシュモニターに映像を映すために必要なのがこのコンバータ。安いものだと600円位ですね。
通常、このコンバータにもUSBケーブルで給電する必要があります。

HDMI接続できるモバイルモニターなら変換不要。ポータブル化のことを考えると、HDMIで接続できるのに越したことはないです。
お財布と要相談です。

HDMI入力をコンポジット出力へ変換 1080P対応 変換コンバーター ドライバ AZ-HC580
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モバイルバッテリー 1個

クラシックミニファミコンは電池内蔵ではないので、必ず外部電源が必要です。
モニターが電池内臓でなければもう一つ、さらにコンバータも使うならもういっちょ、と合計3つの機器に電源を供給する必要があります。

モバイルバッテリーにも、給電端子が3つというものがあります。
どうしても、大きく重いものとなってしまいますが、3つのモバイルバッテリーを使うのも煩わしいので、私は3口タイプにしました。
今は大容量モバイルバッテリーもかなり安くなってますね。

EC Technology 22400mAh モバイルバッテリー 大容量 モバイルバッテリー 3ポート スマホ急速充電器 インテリジェント電源管理IC iPhone/iPad/Android各種機種対応 ブラック&レッド
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ビデオ接続ケーブル 1本

同上。HDMI接続できるモバイルモニターなら不要です。端子の形状が合えば良いので、赤でも白でも黄色でも、どれでも良いです。

【ビデオコード】3ピン-3ピン RCAピンケーブル AVケーブル/3m
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オーディオ接続ケーブル 1本

これもHDMI接続できれば不要ですが、コンバータは音声も分離できるので良い音で遊べるという利点があります。
HDMI接続の場合で、映像はそのままモニターに、音声だけ分離するというHDMI分離器なる物もありますが、必要に応じて使うといったところです。

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マルチテスターとハンダゴテ それぞれ1台

昇圧ユニットを使うなら、電圧を測定して12Vに調整しなければならず、テスターが要ります。
さらに、配線を固定するにはハンダゴテも必要でしょう。

サンコスモ 小型デジタルテスター/マルチメーター DT-830B
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白光(HAKKO) 電子基板用はんだ付けセット 40W FX511-01
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探究心 少々

まずもって、こんな事をやろうとする人は変人です(笑)
クラシックミニファミコンをポータブル化しようという強い気持ちが無ければどうしようもないですが、もしやるとなればしても電源の昇圧のことを調べるくらいであとは見よう見まねで問題ないでしょう。

基本的には映像(音声)と電源だけの問題なので、難易度はかなり低いと思います。

ここまでの一番安い構成だと、クラシックミニファミコン本体が定価で買えたとして、12500円くらいで実現可能です。

しかもオンダッシュモニターやモバイルバッテリーはクラシックミニファミコン以外にも使いみちはありますから、無駄になりませんね。

クラシックミニファミコンポータブル化の一応の完成状態と接続概念図(動画あり)

クラシックミニファミコンポータブル化完成

だいぶ引っ張りましたが、上の写真がモバイルバッテリーだけでクラシックミニファミコンを遊べる状態になったものです。

配線がやたらごちゃごちゃあり、自分で言うのもアレですが、ちっともポータブルじゃないです(笑)
まあ、まずは動くということが大事で、ここからブラッシュアップしていくということです。

ケーブル類を必要最低限の長さにして、クラシックミニファミコン本体とモバイルバッテリー、HDMIコンバータがひとまとまりで収まるケースがあると良いでしょうね。

上の写真の状態の動画も撮ってみました。
本当に動いているよ、という証拠みたいなものですが、多少分かりやすいと思います。

また、電源や映像、音声の接続概念図も作ってみました。

・HDMI-コンポジットコンバータありの時
ファミコン接続コンバータあり

接続するものがたくさんあります。一番お金はかからないと思いますが、煩わしさからいうと、次のコンバータ無しの方が良いですね。

少しの追加出費で実現できます。

・HDMI-コンポジットコンバータなしの時
ファミコン接続コンバータなし

コンバータが無いだけで、だいぶスッキリしますね。オンダッシュモニターへの電源の昇圧はコンバータありのときと同様に必要です。
ただ、オンダッシュモニターから出る音がショボい可能性があります。

そのあたりは、どこまで音質を求めるかで変わります。そもそもファミコンなんで、音が出てさえいれば良いような気もしますが・・・。

・モニターの電源が5Vでコンバータ無しの時
ファミコン接続モバイルモニター

モニターも電源が5Vだと素晴らしくラクです。余計なケーブルや工作は不要になります。
モバイルモニターで電池内蔵だったりしたら、モバイルバッテリーも給電ポートが1口あれば足ります。

究極系ですが、とってもお金がかかるのが非常にネックです。

他にも、HDMI入力端子つきのノートPCを使うという方法もありますが、かなりレア物であまり入手性がよくないですし、高いです。ノートPCでの利用の場合はキャプチャーユニットを使うという方法もありますが、お手軽仕様だとコンバータが必要でしょうし、遅延の問題もあるかもしれません。

クラシックミニファミコンをポータブル化するときにキモとなるのは電源

クラシックミニファミコン昇圧

クラシックミニファミコンのポータブル化で重要なのはとにもかくにも電源の確保。
クラシックミニファミコン本体と、HDMIコンバータはモバイルバッテリーと接続するだけなので、あとはオンダッシュモニターの電源だけです。

上の写真は昇圧ユニットの拡大ですが、5Vを12Vに昇圧ということですが、ぜんぜん難しいことはなく、プラスとマイナスを間違えなければすぐに出来ます。
細かい調整については別途調べるほうが良いと思いますが簡単に書きますと、

ユニットの電源入力はマイクロUSB端子

出力側にプラスマイナスを正しくテスターを当てる

モバイルバッテリーをオンにして電気を流す

抵抗(青い四角いやつ)の上の金色のツマミをマイナスドライバーで回しながら、電圧が12Vになるように調整する

完了

と、電子工作をやったことがある方なら、1分で終了です。
でも、ここで12Vをしっかり取らなければ、オンダッシュモニターは点灯しませんので大変重要な工程と言えます。

上の写真ではオンダッシュモニターに接続する配線をみのむしクリップで挟んで止めているだけですが、最終的にははんだ付けし、必要に応じてユニットを保護したいところです。

全部接続する前に、モバイルバッテリーでオンダッシュモニターの電源が入ることを確認しておくと良いと思います。

結論:クラシックミニファミコンのポータブル化は工夫次第でかなり楽しめる。

クラシックミニファミコンポータブル化完成

そもそもこのクラシックミニファミコンを買おうという人は、アラフォー近辺のいい年こいたおっさんが多いはずです。

ファミコンを死ぬほど遊んだ当時、テレビの大きさは大きくても27インチくらいで、14インチのブラウン管でも心の底から楽しめました。

せっかくのファミコンのチープな感じを、今どきの大型液晶テレビで遊んで、何が楽しいというのでしょう!(楽しいという人はそれはそれでヨシ。)

7インチという最近のタブレットより小さな画面で、布団の中で寝ながらファミコンができるなんて、夢のようです。

ゲーム専用のテレビなど無く、親がテレビを見るほうが優先されるのが当たり前でしたから、この、ファミコンを独占できる設えというのがうれしいではありませんか。

「3DSのバーチャルコンソールでやれば良くね?」という意見はここでは一切無視します!!ファミコンとモニターを繋いで「わざわざ」遊ぶのが良いのです。

クラシックミニファミコンを手に入れた人も、そうでない人も、どうにかしていつでもどこでもファミコンがやりたかったあの頃を思い出してみてはいかがでしょうか?

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ
by カエレバ

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