iPodやiPad、iPhoneなど、Apple系のデバイスは無接点充電規格である「Qi」(チー)に対応していません。
しかし、アクセサリーを使うことで、煩わしいケーブルの抜き差しから開放される、「置くだけ充電」が実現できます。
ケーブルの抜き差しは面倒くさいばかりか、結局のところケーブルの断線リスクを高め、結果ケーブルがダメになりやすくなります。
しかも、純正品もしくはそれに準ずる性能のケーブルはお高い。
そんなジレンマを解消すべく、無接点充電「Qi」化に挑戦してみました。
若干古いデバイスが登場しますが、基本的な仕組みは同じなので無接点充電化をお考えの方にとって、参考になるはずです。
credit: Takashi(aes256) via FindCC
iPod touchを無接点充電Qi化するグッズ
私はiPhoneを持っていないので、iPod touchをQi化してみます。
私のiPod touchはもう4年も前に購入したものなので、当然ですが未だに「Dokcケーブル」で接続するタイプです。
Lightningケーブルではありません。
ただ、Qiの仕組みは最新のものも一緒なので、問題無いと勝手に判断し、好き放題紹介します。
上の画像のケースは、Qiを受電する側の装置が組み込まれた、iPhone用ケースです。
端子が同じだというだけで、無謀にもiPod touchをはめてみましたが、しっかり入りました。
▼iPhone4用ケースにiPod touchを装着するの巻
厚みは問題なし。
長さが合わない(カメラのレンズが塞がる)、ボリュームが操作できない、イヤホン端子にアクセス出来ないなど、iPhone用のケース故にさまざまな不具合が発生するものの、充電できればあとはなんとかなることばかりなので気にしません。
で、Qi対応の充電器の上に「オン」してみました。
▼スゴイ!載せただけで充電が始まる!!
▼電流、電圧もチェックしました
簡易電流計で測ってみると、電流は0.25Aということで、ちょっと少なめです。
これだと充電に結構時間がかかりそうですね。
普段iPod touch(もしくはiPhoneなどのスマホ)を置いておく場所をしっかり決めてあげることで、充電忘れが無いようにしてあげれば大丈夫でしょう。
ケーブルの抜き差しがなく、置くだけで充電できる便利さ。
これって、駅の改札でSuicaなどのICカードでピピっと通過できる便利さと同じくらい快適です。
だって、Suicaに慣れたら、駅員に切符を渡してまたもらう作業が、Suicaタッチに比べて10倍くらい面倒に感じられますから。
いやはやスゴイ時代になりました、ってQiが出てきてもうずいぶん経ちますけどね・・・。
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便利なQi対応充電器 2機種
今回利用したQi充電器は2種類。
一つは上でも出てきた、小型充電パッドタイプ。
▼こいつです。
1センチくらいの厚みがあるので、iPod touchやiPhoneなら上手に載りますが、iPad mini、ましてやiPadは上手に載りません。
そしてもう一種類、便利なQi充電器があるんです。
▼それがこいつです。
分かる人はもうお分かりかと思いますが、車載用のQi充電器です。
いわゆるスマホカーホルダーにQi充電機能がついた、便利グッズです。
通勤や仕事で毎日クルマを使う人にとって、スマホを載せておくだけで充電まで出来てしまうってんですから、便利じゃないはずがありません。
▼フロントガラスに吸盤で付けるとこんな具合
実際、フロントガラスのこんなど真ん中につける人はかなりレアだと思いますが、吸盤でビシッとカンタンに固定できますよっていうことです。
ガラスに固定するなら、運転席側や助手席側の端の方につける感じになるんじゃないでしょうか。
ちなみに、iPod touchの画像がポルシェのエンブレムなだけで、マイマシーンはまったく違う車です。残念です。
ケーブルの取り回しを多少工夫する必要がありますが、シール式のケーブルガイドが4つ付属しているので、這わせるようにしてシガーソケットまでケーブルを誘導できます。
でも、設置場所がガラス面じゃ視界の妨げになるなって方のために、エアコン吹き出し口に設置できるアダプターも付いています。
▼エアコン吹き出し口に取り付けるとこんな感じです。
この設置方法が一番ジャマにならずに無難でかつ、見やすいですね。
スマホをカーナビ代わりにしている方には完璧なグッズです。
しかも、載せておけば勝手に充電してくれます。
▼横から見るとこんな具合。すごくしっかり固定されます。
こういう固定器具を考える人は、ホント賢いなあって思います。
ちなみに、車で充電した時の電流の様子もチェックしました。
▼iPod touchはちゃんと充電出来ました
0.67Aということで、急速充電とはいきませんが、しっかり着実に充電できることがわかりました。
最初に出てきた、パッドタイプのQi充電器と比べても、充電速度は早いと言えます。
つまり、この充電器、車載利用が前提のような製品ですが屋内利用でも全然イケるというわけです。
平面式の充電パッドよりも、しっかりiPhoneなどのスマホを固定できますし、パソコンとかタブレットを利用しながらスマホの画面も見やすい角度に設置できます。
スマホで動画なんかを見るときも、勝手に充電してくれているので電池切れの心配なし。
そう考えるとこの車載用Qi充電器、室内利用のほうが便利かもしれません!!
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ケースに挟んでiPad miniを無接点充電Qi化するグッズ
上の画像をご覧いただくとお分かりかと思いますが、ちょっと怪しい系のグッズにも挑戦しました。
シートタイプのQi受電装置です。
接続端子が片面のみのLightningタイプ端子となっており、最新のApple系のデバイスに挿さるようになっています。
こいつを使って、iPad mini2を無接点充電してやろうという魂胆です。
▼シートを挿して、裏側に回しケースで固定します
▼ちょっと浮いているような感じですが、触ってみるとほとんど違和感はありません
それではちょっと怪しい中国製の部品なので一抹の不安を抱えつつ、Qi充電パッドに載せてみます。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
▼ガビーン(古い)!「充電していません」の表示が!!
怪しいながらもしっかり1A以上の出力はあるので、充電ができそうな雰囲気はあります。
しかし、Lightning端子への認識が「ダメ」なようです。
MFI(Made for Iphone)認証品ではないため、認識しなくても文句は言えません。
かといって、Apple純正のQiシートなんて売ってませんし。
Amazonを眺めていると、iPhone対応のQiシートは評判の差が激しいですね。
私は敢えてまったく評価のない、しかも激安な製品を選んだのですが、案の定の不発弾でした。
皆さんに代わって人柱になれて、うれしいです(泣)
▼こいつです。購入の際は自己責任で(笑)
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また、マイクロUSBタイプのQiシートは、軒並み評価が良いですね。
端子一つでこんなにも悔しい思いをさせられるなんて、わかってはいたものの、イマイチ腑に落ちません。
Apple製品用にチャレンジするなら、評価と値段はこれくらいが妥当でしょうか
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アンドロイド用のマイクロUSB対応なら、評価が高いものがたくさんあります。
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Qi充電用のシートにチャレンジするのは多少リスクが有りますが、ちゃんとしたケース式のQi化グッズなら安心度も高そうです。
なんだか尻すぼみ感がスゴイことになってきてしまいましたが、置くだけ充電Qiの仕組みそのものは、素晴らしいことはお分かりいただけたかと思います。
みなさんも、うっとうしいケーブル脱着作業から開放されてみませんか?
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