建築確認関係で、鉄骨造の建築物について仕様規定がどうの、耐火被覆がどうの、延焼ライン内の外壁がなんだ、あーだこーだと色々言われたり、考えたりしますが、正直あんまり現場の実情のことをわかっていませんでした。
基準法通りの仕様になっているかが図面や書類でわかれば、確認申請は十分ですが、やっぱり現場のことや職人さんたちがどんな仕事をしているのかを知っている方が、理解は進みます。
じゃあ、現場に行けばいいじゃん、で話は終わってしまうのですが、現実的にはなかなかどうして。
そこで、建築知識でちょうど鉄骨造の現場がよく分かる、という特集があったので買ってみました。
なかなかおもしろかったのでご紹介しようと思います。
credit: Anders Adermark via FindCC
建築知識3月号の特集は、リアル工事現場漫画
「見るだけで鉄骨造のすべてが手に取るようにわかる現場リアルイラスト帖」
というだけあって、普通のストーリーものの漫画とは当然違います。
ぱっと見漫画風の進行ですが、やはりイラスト帖というだけあって、絵がリアルです。
当然、感動的な出会いや、別れ、仲間との絆、ライバルとの戦いなどはありません。
こまごまと画像を掲載していたら著作権的にアレなんで、ざっくりとした紹介ではありますが、杭工事から始まり、鉄骨の製作、建て方、外装、開口部、耐火被覆、設備、内装と、ほとんどの工程がわかりやすくまとめられており、見てるだけで「わかった気に」なれます。
また、工程ごとにイラストレーターが違うのか、イラストの味わいが変わります。
特に外装工事の時のイラストが実にリアル。
近未来不条理漫画「ガンツ」を彷彿とさせるリアルさ。
ガンツをご存じない方は、この機会に合わせて読んでみて欲しいです。
完結してるんで、全巻大人買いでもイケます。
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で、ガンツは置いておいて、イラストによる説明もさることながら、ミニコラムも用意されていて、要点がしっかりわかるようになっています。
この辺りはさすがですね。
ページ数の制限もあるからでしょうか、文字びっしりにびっくりしないようにしてください。
知識の総仕上げにはやっぱり、現場に足を運ぶことが肝心です。
この本で予習してから現場にいけば、作業の内容もつかみやすいですね。
鉄骨造の現場の「業界用語」が楽しい
楽しいのが、現場ならではの専門用語。
上の画像にある用語が全部わかれば、もうすっかり、鉄骨造マスターです。
わからなくてももちろん支障は無いかもしれませんが、現場監督や職人さんとの会話で専門用語で話せたら楽しいじゃないですか。
「まんじゅうの厚みがばらばらだよ」なんてね。こんな言い方するかは知りませんが(笑)
また、初学者にもわかりやすいように、ビジュアル用語集もまとめられています。
新社会人だけなく、意匠設計を数年経たもののイマイチ現場のことがわからない方にもぴったりではないでしょうか。
建築知識などの専門雑誌はAmazonで探せば、ほぼ新品の中古品が、定価より割安で売られている事が多いです。
週刊誌なんかに比べるとお値段高めですが、ためになる特集は大変ありがたいものです。
将来への投資ということで、さくっと買ってしまうことをおすすめします。
建築知識2015年3月号 | ||||
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