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Xperia Z3 Compactはクイックチャージ2.0に対応しているかもしれないという疑問

クアルコム公式

画像はクアルコム公式サイトのPDFより抜粋

最新のAndroid系高級スマホはみんなクイックチャージ2.0という、爆速充電規格に対応しています。
格安運用にピッタリのXperia Z3 Compactは、発売がちょっと前なので、最新のZ4や、秋にも発売されると噂のZ5のように、クイックチャージに対応していないのかな、と調べていたら、上の画像をクアルコムの公式サイトで見つけました。

例えばXperia Z4の仕様を調べると、docomoはクイックチャージという言葉を使わずに「急速充電」といったり、ソフトバンクやauは「クイックチャージ2.0対応」と言っていたり、キャリアによってまちまちで、同じソニー製品でそんなに作り分ける訳ねえなと思い、クアルコムのサイトを見ていたらZ3Compactの記載まで見つけてしまったんですね。

で、docomoにメールで聞いてみました。
Z3Compactはクイックチャージ2.0に対応していますかって。

そうしたら、以下の様な答えが。

はじめに、ドコモでは、端末性能の向上、電池容量の小型化などに伴い、 これまでの定義では対応できないパターンがあるため、 「急速充電」「急速充電2」としてきた定義を 「急速充電」1つに統一いたしました。

※過去機種の対応状況についても、ラインナップカタログ/  ドコモホームページなどの表記を順次変更しております。
変更後の「急速充電」の定義は、以下のとおりです。

◆端末の充電性能として、DC5V 1Aを超えた入力に対応しており、かつACアダプタ03/DCアダプタ03使用時と比較してより早く充電することができること。

なお、現在ドコモホームページでご案内している 「Xperia Z3 Compact SO-02G」の急速充電の対応項目については、上記定義を満たすものとなります。
恐れ入りますが、「Xperia Z3 Compact SO-02G」は、以前の定義「急速充電2(※)」非対応となっております。

何とぞご了承くださいますようお願いいたします。

※「急速充電2」については、以下(1)と(2)の両方を満たしていることが条件でした。
(1)急速充電対応のACアダプタ(ACアダプタ05)で、充電した場合に「60分で1800mAh」充電できること。
(2)60分での充電容量が、ACアダプタ04での充電時と比較して 125%以上の効率化が満たせるもの。

なんということでしょう、トヨタの車でどれがオススメか聞いたら、トヨタより日産がいいよと言われたようなすれ違い感。

言いたいことはきっと、「あんちゃん何言うてんの、クイックなんちゃらは使えまへんで」ということなのでしょうが、全く腑に落ちません。

しかし、こんなことでは私はあきらめない。
なぜなら、クアルコムのサイトに書いてあるんですから。

こうなれば実験あるのみ、です。

Xperia Z3 Compactをクイックチャージ2.0対応アダプタで充電してみたところ・・・

experiaDSC01512

上の写真の電流でなく、電圧を見てピンときた人は、スゴイです。

クイックチャージ2.0のことをきっとご存知のかたです。

ここで、クイックチャージ2.0の仕組みをカンタンに説明すると、これまでの急速充電では電流(アンペア)を多くして充電速度を早くするというものだったのですが、2A以上はデバイスに負荷がかかりすぎるらしいのです。そこで、クイックチャージ2.0では電流ではなく電圧(ボルト)を上げることで、充電速度をあげようということなのです。

ホースに流す水の水圧を上げるのがこれまでの急速充電なら、クイックチャージ2.0はホースの太さを太くして流れる水の量そのものを増やしちゃおうという仕組みです、たぶん。

この写真はクイックチャージ2.0対応アダプタを使い、ソニー純正の充電スタンドでXperiaZ3Compactを充電した時のものです。

そうなんです、やっぱり、XperiaZ3Compactはクアルコムのクイックチャージ2.0に対応しているんですよ。電圧が9.16ボルトになっていることがわかります。通常の充電では電圧は5V以上にはならないのです。
クアルコムの制御チップが内蔵されていないと、 電圧が9Vになりっこないのです。

つまり電器だけ対応でもクイックチャージ2.0は作動しないのです。
純正の充電スタンドの裏側を見てみると、こうなっています。

experiaDSC01538

左がソニー純正で、右がよくわからない中国製のやつです。

普通、USB充電の電圧は5Vなんですが、5V-9Vと幅がある記載になっています。
つまり、クイックチャージ2.0での充電を想定したものになっているということなんですよ、たぶん。
(純正でない怪しいスタンドは、クイックチャージ2.0での充電はできませんでした。こういうところは、やっぱり純正がいいんですね。)

クイックチャージ2.0は、最大12Vでガンガン充電してくれるらしいのですが、少なくともXperiaZ3Compactは9Vまでしか対応していない模様です。
Nexus6とかGalaxyS6あたりもクイックチャージ2.0対応なのですが、12V出るんでしょうか。試したいのですが、買うお金がありません。

充電に使ったアダプターは、クイックチャージ2.0で充電しているときはパイロットランプが緑になります。
5Vで充電しているときは青のランプが点きます。

充電時の色の違い

この充電器はUSBポートが2つあり、一つがクイックチャージ2.0対応なので、ケーブルを場所を変えると充電方式が変わるというわけです。
ちなみに、クイックチャージ2.0に対応していないデバイスも、クイックチャージ2.0対応ポートから充電してもフツウに充電できます。

2015/11/11追記:
読者様からのご意見をいただき、改めてクレードルでQC2.0が作動するか試したところ、なんともうまくいきませんでした。最初の実験の際は上手く言ったのですが、たまたま出来てしまったようです。
基本的に、クレードルではQC2.0の効果を享受出来ないとお考えいただくほうが良さそうです。USB端子に直挿しでなら、確実に急速充電できます。

2016/10/10追記:
Y様からの情報提供で、裏技的にクレードルでクイックチャージする方法を教えていただきました。
Xperia Z3 Compactをクレードルでクイックチャージするにはクレードルから若干浮かす必要があります。
どういう仕様かはわかりませんが、クレードルに1mmくらいの厚さのテープを貼るなどしたら、100%で9V充電できます。
とのことです。興味のある方はお試しください!!

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では、どれくらい充電速度が早いのか、実験してみたので御覧ください。

クイックチャージ2.0でXperia Z3 Compactを充電してみたら、すげー速かった

まずはごく普通に充電した場合。 ちなみにどの充電結果も勝手に電源が切れるところまで電池を使いきってから始めています。クイックチャージ2.0対応電源アダプターとそれに付属していたケーブル、ソニー純正の充電台を使っての充電です。

普通 1-10 普通 20-60

30分で19%、1時間で40%充電出来ました。 次に、クイックチャージ2.0(9V)で充電した時の様子です。

QC 1-10 QC 20-60

30分で33%、61分(1分経っちゃいました)で65%充電出来ました。
ノーマル充電より、25%多く充電出来たことになります。

電流(アンペア)はほぼ変わらないので、電圧が多い分、つまり9÷5=1.8ですから、理論値では1.8倍早く充電できるといって良いと思います。

この実験では、XperiaZ3Compactの電池容量が2600mAhなので、ノーマル充電では1時間で1040mAh相当、クイックチャージ2.0では1690mAh相当の充電ができたことになります。これを割ると1.625となり、1.8倍まではならないものの、かなり早く充電できていることがわかります。

ただ、docomoからの返事にあった、「1時間で1800mAh」の充電量には少々届いていないですね。

ついでに、急速充電対応ケーブルなるものを使って充電してみた結果はこちら。

急速ケーブルのとき

30分で27%充電出来ました。
めんどいので60分まで計測しませんでしたが、この調子で行けば1時間で54%程度の充電割合となりそうです。

同じ5Vで、ノーマル1Aの電流が急速充電ケーブルでは1.5Aほどあるので、単純に1.5倍速いといえます。

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これらの結果から、以下の様なことが言えると思います。

XperiaZ3Compactはクイックチャージ2.0に対応していると言える(9V出ている)

クイックチャージ2.0、急速充電ケーブル、ノーマルの順で充電速度が速い

クイックチャージ2.0で12Vで充電できるデバイスはもっと早く充電できる

XperiaZ3Compactで爆速充電を諦めていたのなら、もったいない。

クイックチャージ2.0に対応していることがわかったので、これで心置きなく電池を使いまくれます!
ついでに、クイックチャージ2.0に対応したモバイルバッテリーも出回っています。

このモバイルバッテリーは、デバイスを充電するときにクイックチャージ2.0で充電できるばかりでなく、このモバイルバッテリーを充電するときもクイックチャージ2.0で充電できるのです。

クイックチャージ2.0モバブー

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クイックチャージ2.0対応モバブーまで揃えるなら、中途半端に急速充電ケーブルを買う必要もありません。
私は、これらを入手する前にケーブルを持っていただけです。

ちなみに、クイックチャージ2.0は充電器やバッテリーもそうですが、接続する時のケーブルの性能が重要です。
アダプターやモバイルバッテリーに付属しているケーブルなら、クイックチャージ2.0に必ず対応しているのでケーブルを混ぜて使うのはやめましょう。
クイックチャージ2.0の真の力を発揮できませんので。

それにしても、世の中、どんどん便利になっていきますな。

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XperiaZ3Compactをバッグの中でも手持ちでも快適に充電するグッズ

experiaDSC01572

以前こちらの記事(XPERIA Z3 Compactと一緒に買うとシアワセなもの)で、一緒に買っておくと便利なケーブルをご紹介しました。
マグネットでくっつく充電ケーブルです。

しかし、オススメしておいてアレなんですが、磁力がちょっと弱いんですよね。
平らに置いておくだけならいいのですが、持ちながらとかバッグの中で充電しようとするとすぐ外れます。
私のは残念なことに、マグネットがケーブルから抜けてしまいました。ガックシです。

そこで、このクリップ付きのケーブルが超便利なのでぜひオススメしたいなと。

ケーブル比較

ちょっとポコっとしてスマートさは無いのですが、クリップでがっちりXperiaZ3Compactに食いつき、カンタンには取れません。
最初の写真でも、指だけでコネクタ部分を持っているのですが、スマホを持ち上げていられます。

一緒におすすめしたケースをつけたままでもクリップはしっかり食いつきます。
クリップの挟む部分はウレタンが貼ってあるのでXperiaZ3Compactを傷つけることもありません。

クリップ付きケーブル使い方

写真のように小さなモバイルバッテリーと一緒に手で持ちながら使っても充電端子部分が外れないので、使いやすいですね。
USB端子の付け根が、充電中は赤く、充電が完了すると青くなるのも、充電状況がわかっていいですね。

残念ながらこのケーブルはクイックチャージ2.0には対応していませんでした。
充電時の電圧は9Vにはなりませんでした。

出先で使う場合や、バッグの中などで充電しておくようなときに使うと便利だと思います。
いちいちUSB端子のフタを開け閉めしていると、防水性能が保たれるか大変不安です。
極力蓋上の部分は触らずに使うのが得策だと思います。

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EXPERIAの充電環境をパワーアップしよう まとめ

XperiaQC対応機種

クアルコム公式サイト クイックチャージ2.0対応Xperia一覧

XperiaZ3Compactは、ほぼ間違いなくクイックチャージ2.0対応なので、充電時間を短縮したい方はチャレンジしてみると良いと思います。
(ただ、日本の各キャリアの公式サイトには明確な記載がないので、自己責任ってことになってしまいますが)

docomoに聞いても、クイックチャージ2.0に対応しているかという問いに、微妙に的外れの答えしか返って来ないのでもうあてにしません。

まず用意したいのはクイックチャージ2.0対応の電源アダプター。
私が試したものでも、他メーカーのクイックチャージ2.0対応のものでも良いでしょう。

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モバイルバッテリーも、どうせならクイックチャージ2.0のタイプが後々のことを考えると便利ですね。
まだ、モバイルバッテリーは対応機種が少ないのが難点ではあります。

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最後に、出先でXperiaZ3Compactを充電するなら、いちいちスタンドに立てるのは選択肢にありませんし、フタを開けるのもパッキンがダメになりそうでちょっと怖いです。
マグネット+クリップでしっかり食いつく充電ケーブルが、やっぱり便利です。

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これらのグッズを使って、電池切れの心配のないXperiaライフをこれからも楽しんでいきましょう!!

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