レトロゲーム熱冷めやらぬ昨今、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
ファミコンとゲームボーイといえば、少年たちを熱狂させたワンダフルなレトロゲームですが、ファミコンには専用アダプターが、ゲームボーイは単三電池4本または専用の充電アダプターなどが電源確保の手段として必須です。
今やスマホもタブレットもUSBケーブルから電源を取るのが当たり前になっていますが、ファミコンもゲームボーイもUSBケーブルから電源を取れたらどんなに便利でしょうか。
Amazonなどを探してみると、ゲームボーイ用のUSBケーブルが売っていました。
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値段を見てみると何と1980円もします。
何が彼をそうさせたのか。彼はどうしてこんなに高額なのか。
ファミコンに関してはUSBケーブルは発見できませんでした。
しかし、ちょっとした工作と、ちょっとした知識さえあればこんなに高いケーブルを買わなくてもUSBケーブルで電源を取れちゃいます。
きっと、みなさんも作りたくなると思いますよ。
一応断っておきますが、この工作を真似して大切なファミコンやゲームボーイがオシャカになっても、責任は負えません。自己責任でトライしてくださいね。
ファミコン用USB電源ケーブルのポイントは電圧とセンターマイナス
まず材料ですが、ファミコン用の場合電圧を昇圧させる必要があります。
USBケーブルから取れる電源の電圧は5Vですが、ファミコンを動かすには9から10Vの電圧が必要です。そのために昇圧ユニットが必要となり、写真の真ん中にある青いやつがそうです。
何やら面倒くさそうに思われるかもしれませんが、完成品がお安く売ってます。
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値段はたったの110円。自分で部品を集めて作ろうとするとまず110円では調達できませんから、恐るべき安さです。
Amazonで注文しても中国から直送されてくるので、2週間位待つ必要があります。もうちょっと出すと、日本から発送される同じものが買えます。
あとはもっとも一般的な標準-マイクロUSBケーブルと、外径5.5ミリ内径2.5ミリの電源プラグが必要です。これもものすごく一般的なものでいいです。
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で、次に重要なのがプラグに接続するプラスとマイナスの区別。
今は、秋葉原の秋月電子でもセンタープラスのACアダプターしか売っていないような世の中ですが、ファミコン用のアダプターはセンターマイナスなんです。
これがUSBケーブルが出回っていない原因なのではないかと思います。そもそも、需要もあまり無い、というのも原因のような気がしますが・・・(泣)
ファミコン用の純正アダプターを見てみると、電圧は10V、端子のプラスマイナスを見てみると、端子の外側がプラス、真ん中がマイナスの記載になっていますね。
これがセンターマイナスというやつです。
電圧は9Vでも動くので今回は9Vで作りましたが、心配でしたら10Vに設定すれば良いと思います。
ハードオフのジャンクコーナーで108円で売っているファミコン互換機のアダプターは9Vが多いですね。あれもいっちょまえにセンターマイナスだったりします。
まずは、昇圧ユニットにマイクロUSBケーブルで電流を流し、テスターを当てます。ユニットの真ん中の青い箱が可変抵抗になっていまして、金色のツマミを回すことで抵抗値を変え、希望の電圧になるよう調整します。
精密ドライバーでツマミをくるくる回すと電圧が変わりますから、9Vになるように(または10V)調整すれば、ここの工程はオシマイ。
で、電圧調整も大事ですが、このケーブルの接続が最大のキモです。
上でも言いましたが、今時はセンタープラスがあたりまえ。赤い色のケーブルはプラス、黒はマイナス(グランド)を表しているので赤をプラスに繋ぎたくなりますがここはグッとこらえて、出力のマイナスの方に赤い線を繋ぎます。
実際、色はどうでも良いですが、とにかくプラグのセンターがマイナス、プラグの外側がプラスになるように繋ぎます。
ここを間違えると一生ファミコンは遊べません。
接続したら、ファミコンに繋ぐ前にチェックしておきます。
満を持してファミコンに繋ぐと、しっかりと動きました。これで、モバイルバッテリーでファミコンを動かすことができるようになりました。重くてデカイ専用アダプターともおさらばです。
むき出しでも良いのですが、ツマミがうっかり動いてしまうと電圧が変わってしまうのでケースに入れてみます。
SDカードのケースがちょうど良さそうだったので使ってみました。
ケーブルとマイクロUSB端子の部分を適当に切り取り、昇圧ユニットはホットボンドで固定しました。可変抵抗のツマミも固定してしまっても良いかもしれませんが、まあそのあたりはお好みで。
一応間違えないように、ファミコン用と汚く書きましたが、この部分を手を抜かず、キレイなステッカーを作って貼ると完成度がぐぐっと高まります。
かなり適当な感じが溢れてますが、手書きよりもファミコンらしさが出たのではないでしょうか。
とっても簡単な工作で、ファミコンの電源をUSBケーブルから取れるということを、お分かりいただけましたでしょうか。
ガッテン!ガッテン!!
ゲームボーイ用のUSBケーブルのポイントはただひとつ、「センターマイナス」
ファミコン用のUSBケーブルを読んでいただいていればもうおわかりでしょう、ゲームボーイもアダプター端子の真ん中がマイナスなんです。
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このケーブルが1980円もするのは、わざわざセンターマイナスの生産ラインを設けなければならず、コストがかかっているからと考えられます。
でも、自分で作れば100円もかかりません。
ゲームボーイ本体と、充電式アダプターの表示を見てみると、いずれもセンターマイナスの記載があります。
ちなみに、ゲームボーイポケットやライト、カラーはセンタープラスとなっています。ですから、ゲームボーイポケット用のアダプターはゲームボーイでは使えないのです。
電圧は、本体は電池4本なので6Vとなっていますが、充電式アダプターは4.8Vです。
つまり、USBの5Vでも動きそうだな、ということが読み取れます。
ちょっと見えにくいかもしれませんが、今時のアダプターたちはセンタープラスが当たり前であることを示しておきます。
ゲームボーイの電源プラグは外径3.5ミリ内径1.35ミリと、ファミコンのプラグより細い形状になっています。
サイズさえ合えばこれもなんでも良いのですが、雰囲気を出すためにゲームボーイ専用充電式アダプターのプラグを利用します。
充電式アダプターの中身って、こんなふうになっていたんですね。始めて見ました。
ケーブルの接続部分を見てみると、グリーンがマイナス、黒がプラスとなっています。
恐らく、赤と黒だと製造ラインのおばちゃん(もしくはお姉さんやおっさん)が赤をプラスに繋いでしまうかもしれないので、こんな色にしたのかもしれません。これはただの推測です。
マイナスとプラスを間違えないようにして、USB端子から引っ張り出した電源ケーブルと接続します。
接続部分を保護できるように、熱収縮チューブがあるとキレイに仕上がります。ビニールテープでももちろん大丈夫ですが、あとでベタベタすることもあるので熱収縮チューブが良いんじゃないでしょうか。
こんな感じでハンダ付けします。
最外周だけでなく、細い線にも被覆をしてやらないと当然ショートするので、細い熱収縮チューブで被覆します。
仕上げる前にテスト。
無事ゲームボーイが動きました。
売り物になるほどではないですが、まあまあの出来栄えで仕上がりました。
もともとプラグが曲がっていて、あまり接触がよくないのでもう一つ作ってみます。
なぜかちょうど同じプラグがついているUSBケーブルがあったので、これを利用します。
やることは簡単、プラスとマイナスを入れ替えるだけです。
敢えて自作感を出すために、熱収縮チューブを透明のタイプで被覆してみました。
継ぎ接ぎ感が、自分で自分をオペしてしまうブラックジャック的でカッコいいです。(意味不明)
というわけで、ゲームボーイ用のUSBケーブルは、ファミコン用よりも断然カンタンに作れるということがお分かりいただけたことと思います。
ガッテンボタンを押したくなるのもうなずけます。
ファミコン用USBケーブルとゲームボーイ用USBケーブルを自作する工作のまとめ
わざわざまとめるほどでもないですが、今一度ポイントを整理すると
ファミコン用USBケーブルは
・昇圧モジュールを使って電圧を9Vから10Vにする
・プラグのセンターはマイナス(センターマイナス)
ゲームボーイ用USBケーブルは
・電圧は5Vで大丈夫なので、とにかくセンターマイナスにしてやる
ということになります。
さりげなく、バックライト化したゲームボーイが写っていますがそのへんはまたそのうち記事にするつもりです。
レトロゲームブームが再燃している今、ファミコンやゲームボーイを自作のUSBケーブルとモバイルバッテリーで動かして、友達に差をつけよう!!(昭和のコロコロコミック風のアオリ)
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