巷で話題の激細シャーペン、オレンズ。
建築設計関係の仕事をしていると、0.3mmというシャーペンにはお世話になりますが、0.2mmというのは聞いたことがありませんでした。
ちょっと調べてみると、高校生なんかがノートをきれいに書くためのものらしく、製図用ではないみたいです。
とは言うものの、評判のもの、便利なものを試してみたくなるのが人のサガ。
売り切れでなかなか手に入らないほど、そんなにオレンズがスグレモノなのか、試してみました。
オレンズ0.2mmは実際使ってみないと凄さが分からないのだ
オレンズのパッケージングなどを確認
オレンズが手に入りにくいと聞いて、Amazonや楽天で調べてみると、定価500円のオレンズが1000円以上で売られています。
そんなに世の中のオレンズが品不足なのかとゲンナリし、ダメ元で近所の文具店に行くと、なんとフツーに売ってました。
白と黒は人気のようで売り切れでしたが、ブルー、ピンク、イエローは3本ずつくらい在庫があり、写真にあるようにブルーを買ったんですが、あとでイエローに替えてもらいました。
目立つほうが、誰かに勝手に使われにくいのと、西の方においておけば金運が良くなりそうだったからです。
パッケージはいわゆるブリスターパックに入っています。
シャーペンは大概ハダカで売られていますが、独自技術のペン先を保護していることがよく分かります。
パッケージの裏面を見ると、芯の詰まりをとるためのクリーナーがオマケで付いていました。
▼クリーナーピンと標準装備の消しゴムの比較です
冷静になって考えると、製図用のシャーペンは芯づまりを掃除するピンは絶対付いています。むしろ、クリーナーピンが別売りというのがやや驚きです。しかも、0.5mmならまだしも、0.2mmなんて代用品がなかなかありません。
いつまでプレゼントしているかわかりませんが、オレンズを買おうと思っているならお早めに、と言ったところでしょうか。
オレンズの心臓部、オレンズシステムに迫る!!
上の画像がオレンズシステムの全てを物語っています。
製図用のシャーペンも、ペン先を保護するために、本体に収納できるようになっているものもありますが、オレンズも同じように、ペン先が本体に収納できます。
しかし、このペン先に秘密があって、ペン先を出せば芯を出したのと同義になるのがオレンズの不思議な点です。
言葉ではわかりにくいので、文具店でもらったオレンズのパンフをご覧頂こうと思ったのですが、公式サイトの動画を見てもらうのが手っ取り早いので、どうぞ。
▼オレンズシステムの全貌がいま明らかに
簡単に解説すると、0.2mmという激細の芯を、普通のシャーペンのようにペン先のパイプから数ミリ出して書こうとすると、面白いくらいポキポキ芯が折れるわけです。
そこで、パイプで激細芯を保護しつつ、芯の減り具合に連動してペン先も一緒に沈んでいくわけですね。
ありそうでなかったこの「オレンズシステム」のおかげで、0.2mmという細さの芯でも全然折れずに書き続けられるわけです。
目の付け所がシャープ過ぎます!(ぺんてる製ですが)
ぺんてる シャープペンシル オレンズラバーグリップ付き XPP603G-F オレンジ軸 0.3mm | ||||
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オレンズで書いてみた①線の細さ比較
オレンズの芯が細いことはよく分かりましたが、0.3mmや0.5mmのシャーペンとどれくらい違うのか、比較してみます。
▼オレンズと仲間たちの線の細さ比較画像
0.3mmだけ、シャーペンの銘柄が消えてしまっていたため、記載できませんでしたが、製図用のシャーペンです。また、0.18mm、0.25mm、0.4mmはボールペンですのでお間違いなきよう。
細さの数値と線の細さはご覧のとおり、嘘偽りは無さそうです。オレンズはしっかりと「細く」書けてます。
ボールペンは結構以前から激細タイプはありましたが、シャーペンで一般向けの0.2mmはやっぱりこのオレンズが最初になるのでしょう。
ノートや手帳に、見栄えよく、ぴっちり細かく書き込みたいという欲求は、全く問題なく満たすことが出来ます。
オレンズで書いてみた②文字の細かさ比較
オレンズの線が細いことはよく分かりました。
では、実際に文字を書いてみて、他の細さのシャーペンと比較してみます。
▼5mmの方眼紙にオレンズ0.2mmから0.9mmまでの文字の細かさ比較画像
文字は画数の多さで有名な四字熟語、「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」です。オレンズではついでにひらがな、ネコ型ロボットも書いてみました。
比較①でも明らかだった線の細さですが、文字を書いてみてもやはり、細かいが読みやすく文字が書けることがよく分かります。
オレンズで書いてみた③スケッチ
言われなきゃわからない、ズッキーニの花を書いてみました。
オレンズを買うと3本ほどHBと思われる芯が入っていますが、これはBで書いてます。HBはちょっと硬いので。
ところで、このスケッチを書いている間、オレンズシステムの恩恵をしっかりと授かり、一度も芯が折れることはありませんでした。
しかも、ペン先が沈み込むまでノックもする必要が無いため、ノックする回数も数回で済みました。
ノックしてから次にノックするまで、普通のシャーペンの数倍長く書き続けられることと、必要なノックも1回ずつで良いため、筆記に集中できるんですね。
これはなかなか素晴らしい筆記体験であると言えます。ストレスフリーで長時間書き続けられるのは、大変なアドバンテージといえるでしょう。
オレンズのメリットは、筆跡が細いという点だけではないのです。
オレンズに欠点は無いのか?
筆跡が細く、長時間筆記に集中できる、オレンズ。
そんなオレンズの欠点といえばズバリ、「替芯が高価」であること、これに尽きます。
▼文具店で一緒に陳列されていた替芯と消しゴム
まんまと文具店の狙い通り、要りもしない消しゴムまで買ってしまいましたが、それはさておき、替芯のお話。
この替芯、200円ですが、なんと10本しか芯が入っていません。つまり、0.5mm芯の2倍の価格ということになります。
高いです。
しかし0.2mm芯と長時間筆記を手放すことができない体になってしまった今、麻薬中毒者のように、0.2mm芯を求め続けるしか無いのです。
恐るべし、ぺんてる!!
オレンズは想像の斜め上を行く素敵なシャーペンだった
オレンズなら、細かくぴっちり書き込める
オレンズの芯は、マジで折れんズ
オレンズでストレスフリーの長時間筆記を体験
オレンズは替芯の値段が高くても使い続けてしまう中毒性あり
ランニングコストの高さを除けば、オレンズ本体は500円程度なので、躊躇なく購入できます。
替芯が少々お高いため、高校生にはちょっと負担があるのかな、と思いつつ、高校生には「親」という究極のお財布があるので、心配無用ですね。
どれだけ細かく書けるのかを試したくてオレンズを買ってみたら、実はストレス無く長時間書き続けられることのほうが魅力的だったのは、大収穫でした。
お得に新感覚の筆記体験ができる「オレンズ」、なかなかのスグレモノです。
ぺんてる シャープペンシル オレンズラバーグリップ付き XPP603G-F オレンジ軸 0.3mm | ||||
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