ボーズ サウンドリンク カラー Bluetooth スピーカー
BOSEからBluetoothスピーカーの新作が発売されました。
すでに持っているAmazonベーシックのBluetoothスピーカーのデキが素晴らしいので、もういいかなとも思っていたのですが、やっぱりBOSEだけあって気になります。
大ヒットスピーカーの前作、SoundLink miniは名前はミニですが、お値段は2万円以上で、全然ミニではありません。
一方、新作のSoundLink Colorはというと、定価で税込み15120円と、安くはないですがなんとか買えそうなお値段、ということで買ってみました!
Amazonベーシックのスピーカーと比較しながらお伝えします。
BOSE SoundLink Colorの外観やサイズなど
まずは見た目のスペックから。
あまり役に立たないであろう、箱や箱を開けた時の様子も載せちゃいます。
▼外箱 ただのダンボールです。
▼パカっと開けると、中身はこんな感じ
本体、取扱説明書、USBケーブルと充電用アダプターが入ってます。
▼スピーカー本体をぐるっと眺めます
本体はSoundLink miniがアルミ筐体だったのに対して、SoundLink Colorは樹脂製です。でも、やわな感じは全くありません。また、天面の操作ボタン部分、側面の嵌合箇所を保護する部分、底面の足はいずれもゴム製です。
ゴムの部分はややホコリが付きやすい印象がありますが、ウェットティッシュなどで拭けばすぐに取れます。
▼接続端子部分とアダプター
外部入力端子と充電用のUSB端子が裏面にあります。
USBはマイクロUSB-B形状です。最近のタブレットやスマホの端子は大抵この形状だと思いますので、すでにケーブルを持っている人は転用も可能でしょう。
充電しながらでも音楽を聴くことが出来る、ということも念のため付け加えておきます。
▼充電時の電流、電圧は当然ですが仕様通りです
ところでこの充電アダプター、差し込みプラグの部分が折り畳めるのですが、よく見る折りたたみ方と違い、プラグの1本ずつが平行に、横に畳まれます。
何を言っているかよくわからないと思いますので、例によってGifを作ったので御覧ください。
こういうところにも気がきいているアタリが、BOSE好きのハートを捉えて離さない理由かもしれません。
▼スマートに畳まれるアダプターのプラグ
ちなみに電圧も100Vから240Vまで対応した、いわゆる国際仕様なので、日本以外の国でも差込プラグの形状を合わせさえすれば、使用可能ということです。
さて、本体スペックは公式サイトで確認するのが確実なのでさらっと紹介し、ここではAmazonベーシックのスピーカーとどの程度サイズ感が違うかをお伝えします。
▼まずは公式サイトによるサイズ
ボーズ サウンドリンク カラー Bluetooth スピーカー
▼Amazonベーシックのスピーカーとの比較
見るからに、縦長か横長か、というデザインの差がはっきりと分かります。
また、操作ボタンもAmazonベーシックとは異なり、BOSEは天面にすべての操作ボタンが集約されています。
AmazonベーシックのBluetoothスピーカーで便利だと思ったのが、曲送り、曲戻しのボタンですが、パッと見、BOSEにはそれらしきボタンがありません。
しかし、ご安心ください。再生停止ボタンを2回押すと曲送り、3回押すと曲戻しが出来るんです。詳しい説明は下の項目でお話しますが、ボタンはシンプルですが様々な操作が可能となっています。
▼重さはBOSE SoundLink Colorのほうが重い
スピーカーは構造上、軽ければ良いというわけにはいきません。
SoundLink miniでも655gありましたが、若干軽量化されたとはいえ、公式で530g、実測で537グラムあります。
AmazonベーシックのBluetoothスピーカーは473gですから、BOSE SoundLink Colorが64gほど重いということになります。
バッグ等に入れて持ち運ぶにしても、やはり最優先は音質であり、軽量化ではないようです。
ちなみに、BOSE SoundLink Colorは専用のポーチもありますので、大切にそしておしゃれに持ち運びたい方は検討されると良いでしょう。
しゃ、喋った!?BOSE SoundLink Colorは口が達者です
BOSE SoundLink Colorは接続も手取り足取り教えてくれる
BOSE SoundLink Colorの特徴の一つに、Bluetooth接続をお手伝いしてくれる音声ガイダンスがあります。
これは、説明だけではわかりませんので動画でご覧頂くのが手っ取り早いでしょう。
▼BOSE SoundLink Colorがいろいろな国の言葉で語りかけてきます
▼BOSE SoundLink ColorとiPod touchを接続して音を出すまで
いかがでしょうか。
ちょっと機械的ではありますが、極めて流暢です。
日本語も、外国人風の日本語ではなく、日本人の日本語に聞こえます。
ですが、この機能、本当に必要なんでしょうか。
ユーザーフレンドリーではありますが、Bluetoothスピーカーのたぐいは、ペアリングにそれほど複雑な操作は要求されません。
Bluetoothスピーカーでペアリングさえ出来ない人が、はたしてスマホやタブレットで音楽を再生できるかのほうが心配です。
もしかして、この機能を省いたらあと2000円くらい安くなったのか、と思うと大変微妙です。
BOSEのお膝元、アメリカの人たちはどう思っているんでしょうねと思い、Amazon.comをチラッと見たところ、便利に思っている人はいても、そこをコストダウンして欲しいという意見は発見できませんでした。
私がセコいだけなんでしょうかね。
BOSE SoundLink Colorの操作方法完全版は公式サイトでゲット
BOSE SoundLink Colorには、この記事の最初でも写真で示した通り、マニュアルが付いています。
しかし、このマニュアル、完全版じゃないんですよ。
スピーカー本体に添付のマニュアルは、下の画像のような内容です。
▼BOSE SoundLink Colorに添付のマニュアル
一方、BOSEのBOSE SoundLink Color公式サイトからダウンロード出来るPDFでは、こんなことまで書いてあります。
▼BOSE SoundLink Color公式サイトの取説PDFより
BOSE SoundLink Color公式サイトの取説PDF
ボタンごとの詳細解説や、工場出荷時への戻し方など、いざというときに役に立つ情報がしっかり掲載されています。
これは、標準添付の取説に書いておくべきことだと思います。
公式サイトも見てね、という今どきな対応なのでしょうが、音声ガイドをスピーカーに付けるくらいなら、取説ももっとしっかりと作って欲しかったですね、どうせなら。
ところで、BOSE SoundLink Colorは同時に2台までアクティブに接続状態を保つことが出来ます。2台同時接続ということは、もしやDJのミキサーのような使い方をして、夜な夜なクラブで盛り上がることも可能なのか、と試してみました。
せっかくなのでこれも動画を撮ってみたので、それを見ていただくほうが話が早いです。
▼BOSE SoundLink ColorをiPod touchとiPad miniに接続し、接続情報を消去するところまでがわかります。
というわけで、2台同時には音は出せませんでした。
また、デバイスとスピーカーは最大8台まで接続情報を記憶するとのことですが、自宅だけでなく持ちだして使うことが多く、友人知人のスマホとペアリングしまくっていると、すぐ最大の8台に達します。
そこで、上記動画の最後の操作、「Bluetoothボタン10秒押し」を行うことで記憶をきれいサッパリ忘れ去ることが出来るのです。
これはさすがに標準添付の取説にも書いてありました。
操作ボタンが少ないながらも、BOSE SoundLink Colorの操作性をご理解いただけたかと思います。
BOSE SoundLink Color、肝心の音はどうなのか
見た目との、ギャップがスゴイ、重低音
こまごまと外観や取り扱いについて書いてきましたが、スピーカーの性能でもっとも大切なもの、それは「音」ですよ。
高性能なマイクを装備したビデオカメラでもあれば、AmazonベーシックのBluetoothスピーカーと音質比較もできるんですが、モノラルマイクしか付いていないデジカメで動画を撮っているので、全然比較がままなりません。
ですので、ここは私の持っている限りの語彙を尽くしてBOSE SoundLink Colorの音質を語りたいと思います。
・さすがBOSE、締まった低音が音楽を下からしっかり支えている
・しっかりした低音のおかげで、音が立体的に膨らみ、豊かになる
・高音は艶めき感があるのに、キンキンせず落ち着いている
・ボーカルも埋もれてしまうこと無く、しっかり聴かせる
・音量を絞っても低音が消えてしまわない。就寝前でも静かに音楽を楽しめる
・過去にBOSEのスピーカーでもヘッドホンでも使ったことがあり、それが気に入っているのならまず満足できる
・歌手が目の前にいるようだ、とまではさすがにならない
結構良いことばかり書きましたが、Amazonベーシックのスピーカーを最初に聞いた時は、これと同じようなことを感じたんです。
しかし、BOSE SoundLink Colorと並べて音を出すと、低音の重量感というか、ソリッドなカタマリ感がAmazonベーシックのスピーカーとは全然違います。
Amazonベーシックのスピーカーでもしっかり低音が出ていると思っていたのがウソのように、ペラペラにさえ感じます。
このあたりの音作りは、さすがBOSE、アメリカ人が大好きな音質なのでしょう。
ダンサブルな曲や、ヒップホップなんかはこのスピーカーサイズからは考えられないほどにノリノリで聴けます。
音ばかりは実際聴いてみないことにはわからないのですが、私が伝えたいのは、「5000円と15000円とでは確実に音は変わる」ということです。
Amazon.com(本家アメリカのAmazon)のAmazonベーシックスピーカーのレビューでは、BOSEのSoundLink miniに匹敵する、と言っていたアメリカ人(たぶん)がいましたが、今なら自身を持って言えます。
「それは、絶対に、無い!!BOSEの方が確実にウキウキする音が出ている!!」、と。
最大音量が「うるさい」を超えて、もう、騒音レベルです
SoundLink Colorの特徴としてもう一つお伝えしたいのは、最大音量がとんでもなくデカイ、ということです。
AmazonベーシックのBluetoothスピーカーは、けっこう最大のリミットがすぐに訪れます。それでもまあまあ音量はありました。
一方でBOSE SoundLink Colorは、「警察呼ぶぞ、ゴルァ!」というレベルまで、デカくてうるさい音量が出せます。
スピーカーのキャパもそれだけ高いという証拠だと思います。
すなわち、こういったBluetoothスピーカーの最大の利点である、持ちだして屋外で音楽を聞く、という場面で効果テキメンな訳です。
クマが出そうな山をハイキングするときにも、BOSE SoundLink Colorを持っていけば、クマが驚くどころか、一緒になって踊ってくれるかもしれません(笑)
参考:これは満足!アマゾンベーシックのbluetoothスピーカーが絶妙
BOSE SoundLink Colorをおすすめする理由
Amazonベーシックのスピーカーとはクラスが違った
上でも述べたように、さすがBOSE、さすが15000円、スピーカーとしての資質が違います。
BOSE SoundLink Colorさえあれば、ちょっとしたレンタカーや業務用の営業車についているスピーカーを遥かに凌駕する良い音がでます。
車のスピーカーの音質にゲンナリしている方は、車載スピーカーを良くする、という無駄な選択肢を消し去り、どこでも高音質を持ち運べるBOSE SoundLink Colorを買ったら万事解決します。
さらには、得意の「ジップロックに入れる」作戦で、お風呂でもバッチリBOSEサウンドが楽しめますので、言うことナシです。
タテに長いデザインは、持ち運びがラク。場所も取らない。
これまで、Bluetoothスピーカーといえば、SoundLink miniやAmazonベーシックもそうですが、みな横長タイプばかりでした。
しかし、スピーカーの構造を工夫して、横長タイプにも勝るとも劣らない音さえ出せれば、デザインももっと自由になるということを、BOSE SoundLink Colorは教えてくれているようにも思えます。
ただし、ボタンの誤作動を防止するホールドスイッチは付いていないので、カバンなどに入れやすいからといって、このスピーカーの上にものを詰め込むと、うっかりスイッチが入ってしまう、という事態も発生していしまいます。
いずれにせよ、これまでのBluetoothスピーカーのデザイン手法に一石を投じるようなカタチが、今後もBluetoothスピーカーづくりの指標になるのではないかと思います。
唯一の弱点、スマホでのハンズフリー通話が出来ません・・・
強いて欠点を挙げるなら(というかこれが欠点になるかどうかは使う人次第)、なのであえて弱点と言わせていただくと、AmazonベーシックのBluetoothスピーカーはペアリングしているスマホに電話がかかってきたらハンズフリー通話が出来ますが、BOSE SoundLink Colorはそれが出来ないということ。
音楽を聞いている最中にどれだけ電話がかかってくるかは、千差万別十人十色でしょうし、Bluetoothスピーカーでハンズフリー通話しなくても、スマホでそのまま話せばいいじゃん、と結論付けることも出来ます。
ちなみに同じBOSEのSoundLink miniでも同様にハンズフリー通話はできない仕様になっているので、BOSEはそもそも音楽を聞かせることにコストをかけ、ハンズフリー通話のシステムを省いたのでしょう。
ハンズフリー通話機能は必須、というかたは残念ながらBOSEは候補から漏れてしまいますが、そんなに通話がしたければ小型のイヤホンタイプのヘッドセットのほうが数倍便利だと思います。
BOSE SoundLink Colorはただ音を出すハコではない、テクノロジーの結晶
つまるところ、BOSE SoundLink ColorはBluetoothによる無線通信で、いかに高音質で、しかもなるべく手が出せる価格で音楽を聴かせるかを追求した、一つの到達点のようにも思えます。
当然、各メーカーがBluetoothスピーカーの分野はしのぎを削っていますから、より高音質で安価なスピーカーも出てくるでしょうが、それでもはやり価格と音質はトレードオフの関係であり続けるように思います。
音質とスピーカーの重量もまた、然りです。
私は今回あまり人気のなさそうな「ミント」カラーをチョイスしましたが、見た目の可愛らしさとは裏腹に、ドッシリ響く低音・嫌なことを忘れさせるほどの大音量とのギャップに萌死しそうです。
BOSE SoundLink Colorで体感できるフィーリングは、「良い音を一人静かにリスニングする」という感覚よりは、好きな曲を高い質感で「楽しむ」感覚に近いと言えます。
これからBluetoothスピーカーを買おうという方、すでにあるBluetoothスピーカーがなんかいまいちだと思っている方には、BOSE SoundLink Colorが現時点でのファイナルアンサーと言えそうです。