特定行政庁を跨いだ取り扱い集が発刊されます
以下のように、近畿版限定の建築基準法取り扱い集が発刊されます。
大阪府建築士事務所協会
「近畿建築行政会議 建築基準法 共通取扱い集」刊行及び説明会開催のご案内
注:上記案内はすでにリンク切れです。
開催案内を見ますと、近畿圏の2府4県で統一の取り扱いを運用するとあります。
開催案内(pdf)より抜粋
近畿圏での仕事が多い方は、是非参加を検討されるといいかと思います。
地域限定の取り扱いは珍しいのではないか
これまでは、下にある書籍が主要な特定行政庁ごとの取り扱いをまとめた書籍として活用されていました。
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また、防火避難規定に関しては、このサイトでも度々登場する、「バイブル」があります。
これは全国共通の取り扱いとして運用されています。
(ただし、特定行政庁によっては、この本の取り扱いと異なる運用をしている場合もあります)
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しかし、今回の取り扱い集は「近畿圏2府4県」という、いままでにないエリア指定となっており、大変興味深いです。
もしかすると、大阪都構想とか、日本の道州制導入を前提とした動きなのかとも考えたりしましたが、まだまだそんな時期でもありません。
いずれにせよ、建築基準法の取り扱いは特定行政庁や指定確認検査機関により異なる場合が多々あり、設計サイドは建築地や建築確認の申請先によって、その都度対応策を練らなければなりません。
こういった広域に渡る取り扱いの運用により、無駄や手間をできるだけ減らしてくれるのはありがたいことです。
地方分権云々で、細かい取り扱いの運用は国交省も特定行政庁におまかせなのでしょうが、一度全国統一でキレイにまとめて欲しいものです。
取り扱いを全国統一にするのが無理なら、全国津々浦々の取り扱いを事典にまとめて欲しいです。
または、本だと古くなった時困るので、国交省に全国取り扱いデータベースを運営してもらっても良いです。
今後もこういった形で、建築基準法の取り扱いの煩雑さを軽減させるような動きが進むことを期待しつつ、自分は自分でセコセコと全国各地の取り扱いを集め続けたいと思います。